ゆりやんレトリィバァが、レギュラー出演しているABCテレビ『探偵!ナイトスクープ』を卒業し、ハリウッドスターを目指して年内にも活動の拠点をアメリカに移すことを報告した。ネット上では応援の声が集まっている一方、過去の炎上騒動などが原因で海外進出に厳しい意見も飛び交っている。
ゆりやんは、昨年4月から番組史上6人目の女性探偵として『探偵!ナイトスクープ』にレギュラー出演。局長代理も務めるなど活躍していたが、9月6日放送分を最後に卒業することになった。
卒業の理由として、ゆりやんは「勝手なことなんですけど、アメリカでお笑い芸人として売れたくて、ハリウッドスターになりたくて」と説明。数カ月前から「今年の12月にアメリカに引っ越して芸人としてやっていこうと決めました」と明かしていたが、ついに国内のレギュラー仕事の整理に入ったようだ。
ゆりやんはこれまでもイベントや雑誌の取材などで「ハリウッドに行きたい」と何度も話しており、所属の吉本興業も渡米することを認めているという。ただ、同じ芸人枠では渡辺直美、ピース・綾部祐二、ウーマンラッシュアワーの村本大輔らがアメリカ移住しているが、現地で成功しているとは言い難いケースが目立つ。厳しい道のりになるのは間違いないが、それでもアメリカ進出の夢を選んだようだ。
これに対して、ネット上では「英語が堪能で言葉の壁はなさそうだし、夢を叶えるための挑戦を応援したい」「Netflixの主演ドラマ世界配信のタイミングに合わせて売り出そうって流れなのだと思うが、前向きにチャレンジする姿勢は素晴らしい」「国内にいれば安泰だったろうに、自分の人生の舵取りを自分でできる人はなかなかいないのでこの挑戦には拍手を送りたいです」などとエールが飛び交っている。
その一方で「ゴットタレントの時はウケてはいたけど、失笑って感じだったからなあ」「アメリカ人を笑わせに行くならいいけど、笑われるような芸はやめてほしい」「星条旗水着の芸は日本人として恥ずかしかったから不安しかない」といった厳しい声もあり、賛否両論となっているようだ。
ゆりやんは2019年6月に米オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に挑戦し、角刈りのカツラと星条旗柄の水着を身に着け、コミカルなダンスを披露した。結果は不合格だったものの、審査員や観客は爆笑で「ゆりやんがアメリカで大ウケ」と話題になった。
しかし、一部では「笑われただけ」「恥ずかしい」などと批判が相次いで炎上騒動に。
また、ゆりやんは同年9月にイタリア・ミラノで開催されたファッションショーに参加。眉毛を塗りつぶした独特のメイクで、ピンクのビキニに着物を羽織り、裸足でミラノの街を闊歩する写真をSNSに投稿したところ、ネット上で「日本人の品位を疑われる」「日本の文化が悪い意味で誤解されそう」「日本人なら着物はちゃんと着て」などと批判が続出し、これも炎上騒ぎになっていた。
そうした背景により、ゆりやんの海外進出への否定的な見方が強まった部分もあるようだ。
芸人に限らず、海外移住したモデルや俳優などもごく一部を除くと「海外に住んでいるだけで結局は日本で仕事している」という状況になりがちだが、そのパターンを崩すことはできるのか。ゆりやんのアメリカ挑戦に注目したい。