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 元お笑いトリオ・ジャングルポケット斉藤慎二が20代女性への不同意性交などの疑いで書類送検され、吉本興業は10月7日に契約を解除したことを発表した。

 同月9日には被害女性が代理人を通じて、「今年の7月に斉藤氏から性被害に遭いました。

そのことで心身ともに深く傷つきました。その傷は今も癒えていません」とコメントしており、斉藤の芸能界復帰は絶望的と見られている。

 芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。

「現時点で断定的なことは言えませんが、吉本興業の迅速な対応を見ても芸能界復帰に関してはかなり厳しいと言わざるを得ません。可能性は極めて低いですが、万が一にも被害者女性との示談が成立したとしてもこれだけの騒ぎになっていますし、過去にも斉藤さんは不倫スキャンダルを起こしていることから、タレントイメージの回復は難しいでしょう。すでにジャングルポケットの他のメンバーも今後は2人でやっていくことを表明していますし、東野幸治さんも『冷たい言い方ですけど“もう知らんわ”っていうことですね』、今田耕司さんも『どっかネジがどうかしてるんちゃうんか』と苦言を呈するなど、芸人仲間からも匙を投げられている状況ですしね」

 そんな斉藤だが、バラエティー番組や競馬番組を中心に派手な活躍を見せていた人気タレントだっただけにテレビ各局はその出演シーンの対応に追われている。

「10月10日放送回の『プレバト!!』(TBS系)では当初、斉藤が出演すると予告されていましたが、オンエアされた番組にその姿はなし。斉藤の出演シーンの尺を埋めるためか『プレバト名俳句セレクション』という総集編VTRが唐突に差し込まれていて、元『乃木坂46』の山崎怜奈の隣にいたはずが、影も形もないように編集されていました。斉藤の座る位置が右端で順位も5位だったことで、編集もしやすかったようです」(芸能記者)

 他にも、「乃木坂46」のメンバーらが出演するラジオ番組『らじらー!』においても斉藤の出演回の過去ブログが全削除となっており、もっか存在自体をなかったことにする作業も進められているようだ。

 また、斉藤といえば俳優や声優としても活躍しており、その中には人気ドラマやアニメもあることからお蔵入りを心配する声が作品のファンを中心に上がっている。

「『』の松本潤主演のドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)では、SEASON1の第3話に斉藤が警察官として出演しています。人気シリーズということでこの先続編が作られる可能性もありますが、番宣で再放送される際には3話は欠番となる可能性が高い。

人気アニメシリーズ『ウマ娘』に関してはシーズン3の最終話に出演しているほか、今年5月に公開された映画『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』でも『ウイニング競馬』(テレビ東京系)風の番組MC役として登場しています。そのため、斉藤の出演シーンがどうなるのかに注目が集まり、Xでは『ウマ娘の映画』がトレンド入りしていました」(前出の芸能記者)

 もっとも、テレビマンの編集技術を侮るなかれ。

 2020年に再放送された『下町ロケット』(TBS系)では重要キャストとして出演していたあの俳優が見事なまでにその存在を消されていた。

「当時は新型コロナウィルスの感染拡大の影響で目玉とされていたドラマ『半沢直樹』の撮影がストップし、その穴埋めとして『下町ロケット』の総集編が3週連続で放送されることとなりました。同作には強制性交罪で逮捕・起訴され、東京高裁に懲役4年の実刑判決を言い渡された新井浩文が重要な役どころで出演していたのですが、あまりに自然な編集に視聴者からは感嘆の声があがりました」(テレビ誌ライター)

 敏腕編集マンの手によって斉藤の存在は過去の作品からも消されていくことなりなりそうである。

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