『世界の果てまでイッテQ!』公式サイトより

 今回ツッコませていただくのは、人気番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を見ていて思うこと。

 では、出川哲朗がペットボトルロケットに挑戦したり、森三中がさまざまな「アクティビティー」(めちゃくちゃな絶叫マシーン)に挑んだり、いつの間にかイモトアヤコが珍獣に関係なくただ無茶なことに挑戦したり、いまどき珍しいほどみんなが体を張って頑張っている。

司会の内村光良だって、宮川大輔とNEWS・手越祐也とともに、氷の張った湖の上の細い木の橋を自転車で渡り、凍りつく湖にまっさかさま......なんて挑戦をし続けている。

 ジャニーズなのに、手越もかなり体を張っている。それどころか、200m超えのバンジーで落ちながらカメラ目線でスマイルするなど、ハートの強さと身体能力の高さは圧巻といっていい。一方で、「チキってる」などと宮川大輔を挑発する憎まれ役・卑怯さを演じて、笑いをとることも忘れていない。実際、この番組を見て初めて「ジャニーズ嫌いだったけど、手越だけは見直した」「手越だけはマシ」なんて人たちも出てきているほどである。

 だが、見れば見るほどどうにも気になるのは、危険に挑み、体を張る人たちと一線を画したポジションにいる二人――ベッキーとオセロ・松嶋尚美の存在である。

森三中が手作りの危険なジェットコースターでふっとぶ姿などを、ただスタジオで見て爆笑するだけ。ダベっているだけ。これが上戸彩とかガッキーだったら、「笑ってくれた!」と、それだけで価値のある存在である。

 しかも、森三中をただ笑うオセロ松嶋って、女芸人として森三中と違うのだろうか? もちろん体重は案山子とトドくらい違うだろう。でも、それ以上に、面白さだって格段に違うはずだ。『きらきらアフロ』(テレビ大阪)は鶴瓶あってのものだし。

また、の番組などで、仕事そっちのけでお気に入りらしい櫻井翔にばかり絡む松嶋は、芸人というより、ただの女の顔になっているように見える。

 そんなことを思い、調べてみたら、ネット上には「イッテQはあんなに面白い番組なのに、ベッキーとオセロ(白)が出てる事で台無しになってる」なんてスレッドもあった。なんだ、これは既知のことなのか......。

 ジャニーズやウッチャンまでも「現場」で汗を流しているのに、なぜか高見の見物で許されるベッキーとオセロ白。彼女たちの笑顔にどれほどの価値があるのかは、謎だ。
(田幸和歌子

『珍獣ハンターイモトの動物図鑑 アフリカ編』


っていうか宮川が苦手



【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
『イロモネア』でのたった一言で、観客すべてを敵に回したピース綾部祐二
「地上波初の美女」は○○!? ウエンツの煽りが引き起こしたどっちらけムード
「合コンは地獄絵図、興味ない」と放った松山ケンイチと小栗旬の立ち位置