-BOX1』(TBS)
今回ツッコませていただくのは、3月27日放送予定の『3年B組金八先生ファイナル~「最後の贈る言葉」4時間SP』(TBS系)の宣伝で、放送されている『3年B組金八先生 第1シリーズ』(1979年)。
昔見た番組を、時を経て見てみると、記憶と違っていたことや、改めて発見することの多さに驚く。
まず最も衝撃だったのは、第2話で登場する、三原じゅん子演じる山田麗子の有名なセリフ「顔はやめなよ、ボディ、ボディ」。
ある程度以上の世代の人ならほとんど知っていると思うのだが、これは同級生をリンチするとき、自分は手を下さずに周りに指示するセリフ。だが、ドラマ内での実際のセリフは「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」である。それに、使われ方も、思っていたより地味!
三原じゅん子がバリバリのヤンキールックで、ド迫力の形相で言った記憶になっていたのだが、実際には後ろ向きで表情も見えていない。とんねるずが流行らせた影響って、こんなに大きかったのか......と改めて感じてしまう。
当時、大問題となった浅井雪乃(杉田かおる)の妊娠話も、「十五歳の母」という副題で6回にわたって放送されてはいるものの、いまのドラマによくある大げさなBGMや効果音があるわけでもないせいか、牧歌的な空気が流れていて、当人同士もどこかしらのんきに文通をしていたり、あまり深刻そうじゃない......。