2004年から放送されている人気海外ドラマ『デスパレートな妻たち』が、来春で終了することになった。番組クリエーターのマーク・チェリーが、7日に開催された2011年度TCA(テレビ批評家協会)プレスツアーで発表したもので、主演女優たちはショックでうちひしがれていると伝えられている。
マークはドラマを制作するにあたり、「望まれてもいないのに居座り続けることだけはやめようと、常に意識してきた」とのことで、視聴率が下がり続ける現状を考慮し終了することを決定したとのこと。主演女優4人のギャラが、1話あたり約2,900万円まで高騰したことも理由の一つだと見られている。先日、「シーズン7で番組を終了させようと思っていた」と告白したマークは、さっぱりした表情で「最終シーズンは、物語の起源であるメアリー・アリスに戻ることになる」「可能な限り上品に最後を飾りたい」と明かした。
放送局のABCも、7日にTwitterで「今期は、『デスパレートな妻たち』にとって最後のシーズンになります。ウィステリア通りの女性たちに会えなくなるのは寂しいけれど、ファイナル・シーズンが楽しみ!」と陽気に発表。米三大ネットワークの一つであるABCが、人気番組の終了をTwitterで軽く発表したことには驚きの声があがった。
このように終わりをサバサバと受け止めている製作者や放送局とは対照的に、4人の主演女優たちは大きな衝撃を受けており、スーザン役のテリー・ハッチャーは今なお、正式なコメントを発表できない精神状態にあると報じられている。テリーは、ドラマ『新・スーパーマン』でブレークし、そのナイスボディーが買われ映画『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』でボンドガールも演じたが、その後は泣かず飛ばずの状態が続いた。『デスパレートな妻たち』は、まさしく彼女を女優として生き返らせてくれた作品。再びブレイクした彼女は、前のようにお高くとまることなく、業界内に強いコネを作ろうと精を出しているとうわさされており、番組終了後もこれらのコネを頼り、コメディードラマに出演するのではないかと見られている。
ガブリエル役のエヴァ・ロンゴリアは、8日にTwitterで「正式に決定したわ。私たちが今撮影している『デスパレートな妻たち』シーズン8が、最終シーズンになることが! この番組は私にかけがえのない多くのものを与えてくれた。
リネット役のフェリシティ・ハフマンは、番組終了の知らせを受け思わず泣いてしまったと、ABCニュースに告白。
ブリー役を演じているマーシア・クロスは、米Wetpaintエンターテイメントの取材に対して「みんなと別れることは、デスパレートに寂しいわ」とコメント。
なお、マークは、これまで登場した人気キャラクターたちを、最終シーズンに登場させたいとコメントしているが、シーズン5までレギュラー出演していたニコレット・シェリダンが出演する可能性はゼロとのこと。ニコレットは、シーズン5までスーザンの宿敵であばずれな女イーディ役を演じていたが、昨年「実は不当に解雇された。マークから暴力を受けて、ABCに訴えたら番組を辞めさせられた」とマークとABCを相手どり、15億円を超える損害賠償を求める訴訟を起こしており、今も裁判は続いている。8日、『The Today Show』に出演したニコレットは、「イーディというキャラクターを演じることができ、本当に素晴らしい経験をさせてもらった」と述べた上で、「でも、私のキャラを殺したのよ! 彼女は死んでるのっ!」と吐き捨てるように語った。
崖っぷちな妻たちを演じた女優たちの、番組終了後の人生は一体どうなってしまうのか。彼女たちの動向は、全米から注目されている。
萬田久子さんも大変な時期ですしね
【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
・生肉ドレスへのオマージュ? 『デス妻』のガブリエルが生ハムドレスを披露
・『デス妻』トップの暴君政治!? 主演の告発で分裂する主演女優たち
・米国人が選んだ「最もセクシーな女性スター」は『デス妻』のアノ人!