シンガポール出身の写真家・レスリー・キーが今月4日、わいせつな写真集計7冊を客2人に販売した疑いで警視庁に逮捕された。レディー・ガガ、浜崎あゆみなど著名人の撮影を手掛けたことでも有名なレスリー。

近年では、その名前がメディアに登場する機会も増え、女優やアーティスト側から指名が入るほどの人気者となった。しかしその一方で、問題となった写真集は、男性器を強調したヌード写真などわいせつ性の高い内容で、物議を醸すこととなったのだ。

「レスリーの名前が日本で広く知られるようになったのは、ここ最近のことですが、彼は以前から男性同士の性行為など、過激すぎる写真集を写真展などの限られた場所で販売しており、『これ、ヤバイんじゃないの?』と問題視する声もありました。2年前には、当時浜崎の夫であったモデルのマニュエル・シュワルツのヌード写真集『SUPERMANUEL』を撮影したことも話題となりましたが、股間を強調した大胆な写真には、さすがの浜崎も『うちの旦那に何させてんのよ!』などと激怒していたとか」(出版業界関係者)

 今月2日、東京・六本木のギャラリーで開催した写真展で、男性器の写った写真集を1冊6,000円で販売したとして、レスリーを含む関係者3名がわいせつ図画頒布の容疑で逮捕された。レスリーは自身のFacebookで展示会の告知とともに「1年をかけて撮りおろした最新メンズヌード!」と宣伝。写真集販売の事実を認めていることや、逃亡の恐れもないことから、6日夜に処分保留で釈放されている。

捜査関係者によると、レスリーは写真集のわいせつ性について「アート作品だと思っている」などと供述したという。

「特にガガの撮影をした頃からレスリーの名が知られていきましたが、撮影希望者が増える一方で、“被害者”も増えていったんです。自分の気に入った男性モデルを見つけては、撮影当日に、『じゃあ全裸になって』と要求していたとか。当然拒否する者も多くいましたが、最終的に仕方なく応じることとなったモデルは、1人や2人じゃありません。かねてから報じられているように、レスリーは同性愛者で、周りからは『自分の欲求を満たしたいだけでは?』と悪い評判も立っていました」(芸能プロマネジャー)

 多くのアーティストに慕われる一方、その裏では男性を被写体にした、あまりに過激すぎる写真を撮影していたレスリー。これまでの作品を知る関係者の間では、今回の逮捕について「なぜ今さら」と疑問に思う人も多いようだが、警視庁には昨年以降「無修整のポルノ写真集が売られている」などの情報が寄せられていたという。

「レスリーが売れっ子になれたのは、写真家として評価が高いのはもちろん、彼自身の営業努力がすごかったから。彼は日本に来ると、片っ端からいろんな芸能事務所に連絡して自分を売り込み、有名人と仕事をすることで、レスリー自身も有名フォトグラファーとなりました。ところが大物との仕事を次々とこなすうちに、次第に天狗になってしまった。今回の事態は、被害に遭ったモデルたちが、『これ以上、勝手なことをさせてはいけない』と集団決起したという構図でしょうね」(同)

 レスリー自身は写真集について「ギリギリのタブーに挑戦した」と供述しているが、今回の事態をきっかけに心を改めて、これ以上の被害者を出さないようを祈りたい。

※画像はsuper sonic action management HPより