元ジャニーズたちが語ったメリー喜多川「恐ろしい女傑」「営業能力は神業」「母親的な存在でした」

元ジャニーズたちが語ったメリー喜多川「恐ろしい女傑」「営業能力は神業」「母親的な存在でした」
       

 「週刊文春」1月29日号(文藝春秋)に掲載された、ジャニーズ事務所副社長メリー喜多川インタビューは、ラスボス感あふれまくる内容で、ものすごい存在感だった。これまで発表された、ジャニーズを語る書籍の数々にも、メリーさんに関する描写は時折登場する。文春インタビューの迫力と同じく、

<タレントの少年たちは、皆、ジャニーさんは優しい人で、メリーさんは恐い人だと思っていた>

と、70年代を中心に活躍したソロタレント豊川誕が、著書『ひとりぼっちの旅立ち』(鹿砦社)で振り返っている。北公次著『さらば!! 光GENJIへ』(データハウス)には、こんなくだりがあった。あるAV女優が、田原俊彦との関係を告白した。すると後日、監督と女優を呼び出したうえで、

<メリー喜多川は、話の途中で隣室に待機していた田原俊彦の親衛隊の少女7人をいきなり呼び付けて、女優の顔をよく見せて知人かどうか確かめさせたらしい>

 女の情報を漏らしたのが誰なのか確認したのか。<さすがに恐ろしい女傑である>と続けている。過去にあった北自身のスキャンダル報道も、人気が下降してきたための話題づくりとしてメリーさんが仕組んだのではないかと推察している。

<そう言えば、あの一件ではメリーさんしか知らないことばかりがあったのだから>

と振り返っている。すごいな、メリーさん。

 ジャニーズ事務所の、実質的な経営者はメリーさんだとよくいわれる。ジャニ—ズ本にも、そういった記述が多い。

<だいたいジャニーというのは名ばかりの社長で、実権はメリー喜多川が握っているのだから>(『さらば!! 光GENJIへ』)
<タレントの発掘や育成はジャニーさん担当、事務所の経営、タレントの管理はメリーさん担当、などとよくいわれます>(『ジャニー喜多川さんを知ってますか』江木俊夫/小菅宏・KKベストセラーズ)
<メリーさんのすごさは営業面だ。あれだけ大勢の、それも秒刻みのスケジュールを持つタレントをかかえて、まったくトラブルなく回していけるメリーさんの営業能力は、ほとんど神業に近いものといえる>(『昨夜未明、大沢樹生が死にました…』大沢樹生・カンゼン)

 表に立つ弟・ジャニーさん、裏から支える姉・メリーさん。“執権”とか“摂政”とか、社会科で習った言葉が浮かんでくる。また、豊川誕はメリーさんを<怒り役のお父さん>、そしてジャニーさんが、<怒られた少年たちを慰めるお母さん>と表現している。元フォーリーブス・江木俊夫も、

<どちらかというとジャニーさんは女性的心理、メリーさんは男性的心理で物事に対処します。そのバランスの中で二人の世界が構築されていったのが、ジャニーズ事務所の歴史といえるでしょう>

と書いている。メリーさんがお父さんポジションで、ジャニーさんがお母さんポジション。そう考えると、仕事面での関係性もわかりやすい。

 とはいえ、愛情をたっぷり注がれるタレントにとっては、メリーさんは、第2のお母さんでもある。「文春」記事で個人的に好きだったのが、事務所から独立したトシちゃんが、いまも、「ハーイ、マミー!」とやってくるというくだり。ここからも、メリーさんの慕われ具合はうかがえる。

 メリーさんを、母のように信頼していたというジャニーズたちの記述は多く、

<わたしにとってメリーさんは母親的な存在でした。仕事のことから私生活まで、メリーさんにはなんでも相談していました>

と江木俊夫が語れば、

<勝手な行動ばかりしていたアイドル時代だったが、そんな僕を叱ってくれたのは、いつもメリーさんだった>

と、豊川も言う。そして、複雑な家庭環境に育ったという光GENJIの諸星和己もまた、

<ジャニーズ事務所の副社長、メリーさんの中に母親的なものを求めてしまったのも、たぶんそんな俺の家庭環境がさせたのだろうと思う>(『くそ長~いプロフィール』・主婦と生活社)

と、メリーさんを母のように慕い、また

<俺はメリーさんには、ジャニーさんと違って一目置いていた。俺に向かって発する言葉が的確なのだ。それにはいつも感心させられた>

と絶大な信頼を寄せる。そこは、あれだけ著書でジャニーズ事務所とジャニーさんをディスりまくった北公次だって、

<お世話になったメリーさんの前にでるとおれは何も言えなくなってしまった>(『光GENJIへ』・データハウス)

と、根底にはリスペクトがある。時に父であり、時に母であるメリーさん。そりゃ最強に決まっている。

 諸星や大沢樹生、光GENJIのメンバーが脱退や解散の決意を告げに行くのもジャニーさんではなくメリーさん。

<辞めたいと告げたとき、メリーさんはそれほど驚かなかった。あんたのことだから、いつかはそう言うと思っていたとメリーさんは言った>(『くそ長~いプロフィール』)

 大沢もまた、

<俺が悩んでいることを一番最初に見抜いたのは、やっぱりメリーさんだった。俺が社長室にメリーさんを訪ねると、メリーさんは(やっと来たか)という表情を浮かべ>(『昨夜未明、大沢樹生が死にました…』)

 2人ともなんだか恋人が別れ話を切り出すみたいな書きぶりでもある。マザコンというか、メリコンなのか、みんな。

 そして、江木俊夫はメリーさんの存在の重要性について、こう書いている。

<ジャニーさんがいなければタレントは発掘されません。でも、メリーさんがいなければ、事務所の経営は成り立たないのです。とくに経営が困難な時期にこそ、実務的手腕をそなえているメリーさんの存在が必要不可欠といえるでしょう>

 ジャニーさんとメリーさん。これからもますますお元気でありますよう。
(太田サトル)

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