今、芸能界に出産ブームが巻き起こっている。医学が発達し、高齢でも出産しやすくなったこと、また50年前に比べ、圧倒的に女優・アイドル・タレントの数が増え、結果的に出産する女性芸能人が増えているという背景もあるのだろう。



 今年の秋に向けて出産を控える有名人は、第一子を妊娠している芸能人だけでも、はしのえみ(41)、菅野美穂(37)、一青窈(38)、国仲涼子(35)、上戸彩(29)、AI(33)ら、名前を出したらきりがないほど多い。第二子、第三子を入れると、広末涼子(34)、熊田曜子(32)、伊東美咲(37)、木下優樹菜(27)らもいる。

 私は芸能人だけでなく、世界中のおめでたは、“ロイヤルファミリーのおめでた”とリンクしているのではないかと思ってしまう。昨年9月、イギリス王室のキャサリン妃が第二子を妊娠したと発表し、今年5月に無事出産。「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」と名前が決まり、世界中が祝福ムードになっているが、このニュースが、世間の出産ブームをも後押ししているのではないだろうか。

 今から55年前の1960年、皇太子徳仁親王・浩宮さまが誕生した年も、日本で出産ブームが巻き起こった。浩宮さまと同じ年という人は、芸能界にも大勢いる。とても全員は網羅できないが、いま活躍している“同級生”だけでも、西崎緑、川野太郎松尾貴史神保美喜東ちづる山田邦子船越英一郎美保純黒木瞳生瀬勝久、氷室京介、石田えり、川島なお美らの名前が挙がる。

 今年の芸能界出産ブームは、数年後には、芸能人の子どもたちの“お受験戦争”にもつながる。芸能人である以上、子どもたちを人気幼稚園、名門小学校に入学させたいと思うだろうし、芸能人として「あそこの息子、娘よりもいい幼稚園に」というミエもあるだろう。しかし、名門幼稚園・小学校は狭き門。入学させた後も、ママ友グループと上手に交際ができないで、“ママ友の家の壁に落書き”なんて問題だって起きかねない。


 4~5年後の芸能人のお受験戦争が、空前の大騒ぎになるだろうと見る芸能マスコミ関係者は少なくないようだ。
(石川敏男)

編集部おすすめ