下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 ノーベル医学生理学賞を大村智氏が受賞し大きな話題となっているが、今後の注目は「憲法9条」と広島・長崎被爆者の「日本原水爆被害者団体協会」だろう。

「オスロ国際平和研究所」の予測によれば、「憲法9条」は有力候補の1つに入っているらしい。当たってほしいな。この予測。

第285回(10/2~6日発売号より)
1位「衝撃スクープ!! 小塚祟彦選手 実父が元教え子に訴えられていた!」(「週刊女性」10月20日号)
2位「上沼恵美子 怒髪天!『収録打ち切り』させた“浪速のエリカ様”」(「女性セブン」10月15日号)
3位 3誌が取り上げた福山雅治&吹石一恵の結婚

 脚光を浴びるスポーツ界の裏には大きな闇がある。「週刊新潮」(8月6日号、新潮社)で浅田真央の父親が交際女性に暴行し逮捕されていたことがスクープされたが、今週の「週女」では同じくフィギュア・小塚祟彦選手の実父の訴訟沙汰が報じられた。

 記事によれば小塚選手の父で中京大学スケートレクリエレーションコーチだった嗣彦氏が、助手も務めていた元教え子に“強制わいせつ”で訴えられているという。


 嗣彦氏は2012年5月に元教え子を食事に誘ったが、なぜか自宅に教え子を連れていき、そこで腰に手を回し、服の下から手を入れて胸を揉み、強引にキスをしたという。しかも嗣彦氏は単に“小塚の父”だけでなくスケート界でも影響力を持つ人物だ。かつて全日本選手権で3連覇を果たし、安藤美姫を指導したこともある名古屋スケート界の重鎮だという。

 よってこれが事実ならセクハラ、パワハラ、アカハラの三拍子そろい踏みの悪行を行ったことになる。元教え子は強制わいせつで名古屋市の警察署に告訴状を提出したが、それが事件から1年以上たった14年1月だったからか証拠不十分で不起訴になり、現在は民事訴訟を起こしているという。

 しかも「週女」の直撃を受けた嗣彦氏は、どこぞのセクハラ村長や町長のように開き直った対応だった。
小さな世界で君臨する人物にありがちな不遜とも思える態度だが、問題は、なぜこうしたことが、長い間メディアで報じられなかったかである。地元メディアは訴訟沙汰になった時点で気づいていたはずだ。

 それは今回だけではない。浅田のケースでも父親が逮捕されてから「新潮」が報道するまで約3カ月も時間があった。しかも国民的アスリートの父親による暴行逮捕劇にもかかわらず、その後もほとんどのメディアはこれを黙殺しているのだ。恐らく今回も多くのメディアが大々的にはこれを報じることはないだろう。


 もちろんそこにはメディアとアスリートとの“共存関係”がある。話題性のある選手の、しかも本人ではなく父親の不祥事などを報じることで、今後の取材に支障が出ることを恐れる傾向があるし、小塚の所属はメディアにとって大スポンサーのトヨタ自動車だ。さらに小塚は今年7月にフジテレビアナウンサーの大島由香里と婚約を発表したばかり。来年予定される入籍、挙式を考えれば、まだまだ話題性がある。だから、刑事事件として起訴されたわけではなく民事のこの出来事は報じない。

 スポーツ界の師弟関係における暴力や性暴力に関しては、これまでもさまざまな事件があった。
しかし表面化するのはほんの一部だろう。小塚父のケースもそうしたスポーツ界における力関係や体質による事件であり、そうした視点からもこれを取り上げる意義があると思うが、しかしメディアは消極的だ。

 しかも嗣彦氏は小塚と大島アナの結婚に反対していたといわれる。それがなぜ一転軟化したのか。今回の強制わいせつ事件が関係していたのか否か。芸能マスコミ的にも興味深い事件なので、今後の「週女」の続報に期待したい。


 騒動を逆手にバラエティにも進出し始めた“浪速のエリカ様”こと上西小百合議員。SMAP・中居正広司会のバラエティ『金曜日のスマたちへ』(TBS系)を、作家・室井佑月とのバトルと橋下徹大阪市長からのクレームでお蔵入りさせるなど、お騒がせぶりが報じられているが、今度は関西テレビ界の“ドン”上沼恵美子をも激怒させてしまったというのだからビックリ。

 舞台は『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ系、9月27日放映)での出来事だ。上沼をはじめ出演者が国会欠席や不倫旅行について詰問するも上西議員は自分の主張を繰り返し、上沼は怒り心頭になるが上西は平然と反論――。ってすごいぞエリカ!

 番組を見ると一方的に攻撃し、それが通じないことに上沼の方が勝手に感情的になり怒っている様子が手に取るようにわかる。いつものように「上沼の女帝ワールド」に持っていけないことに腹を立てているのだ。
記事にも「上沼さんがこんなにコントロールできなかった収録は初めて」との番組関係者のコメントが紹介されているが、それならなおさら、すごいぞエリカ!

 記事は上西議員を批判するトーンだが、客観的に見れば上沼は上西議員をやっつけるつもりで自分の番組に呼ぶも、完全に敗北してしまった。それだけだ。それで激怒するなんて天下の上沼の器さえ問われる事態でもある。

 しかも番組中、上沼は「当たり前のように自分が正しいと思っています」なんて発言したが、これって上沼本人に当てはまる言葉では!? まるで天に唾するような発言だが、こんな感情的になったらエリカ様にやられるのは当然だろう。

 そもそもこんな事態は当然想定されたはずだし、上西議員を番組に出した時点でアウト。話題性で数字を取ろうとしているだけだから、制作サイドにとっては騒動になれば、なおラッキー。

 憎まれっ子世にはばかるではないが、憎まれっ子、テレビ各局が熱心にオファーする。上西議員を嬉々としてバラエティに出演させる。そんなテレビ局が一番問題だと思うけど。

 今週の女性週刊誌は福山雅治&吹石一恵の結婚一色になると思ったが、意外にもそうでもなかった。

 発売が早い「セブン」は2人の出会いから結婚までの軌跡を追う正統特集をトップにしたものの、「自身」は吹石家が柄杓を奉納する6つの寺院を “秘愛成就のパワスポ霊地”などと紹介するまさかの“こじつけ”展開。さらに「週女」は巻頭ではなく、最後の巻末企画で「7つの『虹』色エピソード」として2人の趣味や行きつけの店を紹介――。

 これは女性週刊誌のある意味“1つの見識”かもしれない。