下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 ユネスコが南京大虐殺資料を世界遺産に登録したことで、政府はあたかも「南京大虐殺がなかった」かのように反発、ついにはユネスコが政治利用されているとして日本の分担金・拠出金停止、削減検討を菅義偉官房長官が発表した。

安倍政権の姿勢からこうした事態は当然想定されたが、しかし何とも恥ずかしい事態だ。日本だって「シベリア抑留の資料」を世界遺産に登録させ、「特攻隊の遺書」を世界遺産にと推進しているのにね。自分たちの非は認めず被害者意識を増大させ、危機を煽る日本。このまま国連も脱退!? なんて思うほど、まるで戦前に舞い戻っていくかのようだ。

第286回(10/9~13日発売号より)
1位「松居一代が(秘)真相を独占証言!! 北斗晶『家族のために手術を延期。その間乳がんは急速に…』」(「女性自身」10月27日号)
2位「武内享 初めて語ったオレの“離婚”とチェッカーズ再結成の行方」(「週刊女性」10月27日号)
3位「戸田恵梨香 勝地涼とそばデート&お泊まり撮」(「女性セブン」10月29日号)

 今週の「女性自身」トップ記事はいろんな意味ですごい。

 そもそもは乳がんを告白した北斗晶に関する記事だが、その主役は北斗ではなく松居一代であり、“松居節”が炸裂しているのだ。

 北斗は乳がんの手術のための入院中、友人などにも入院先を秘密にしていたらしいが、そんな中、唯一見舞った芸能界の友人が松居らしい。その松居が「自身」の取材に答え、しゃべるしゃべる! 

 北斗のさまざまな相談にのり、家族ぐるみの付き合いをしていると自負する松居だが、手術後3日で見舞いに訪れたという。そこで夫の佐々木健介も交え語り合ったというが、その内容は“カネ”。

 今後1年間は仕事を休まないといけないという北斗は、タレントだけではなく芸能プロの社長でもある。そのため見舞いに訪れた松居に「投資のことを教えてください」と求めたという。


 このことは9月30日に松居のブログですでに明らかにされたことだが、これを語る松居の自己アピールがすごい。

「私は投資の世界ではじつは“神”といわれているんです。一度も失敗がないんですよ」

 そして勝つか負けるかという投資の世界では予習復習が大切で、世界情勢も読むとぶった後、北斗を全面支援するとしてこう話す。

「私の投資ブレーンも紹介します。すごい成績のトレーダーたちですよ。投資にブレーンは必要なんです」

 なんだか、北斗に請われたというより、自分で押し入った感さえする自己アピール。しかも驚くことに、術後3日の見舞いにもかかわらず、松居は病室に2時間50分も居座り続けたらしい。

 いやはや、この人にとって投資への情熱は、術後3日で2時間50分との非常識な見舞いをものともしないようだが、これに対し北斗は「真剣な瞳で」うなずいていたという。何だか北斗が気の毒になるが、しかし松居の証言はこれだけではない。それが松居の繰り出した、北斗の手術までの空白の2カ月半という“秘話”だった。

 北斗はがん告知を受けてから手術までに2カ月半以上がかかったが、このことについて松居は北斗の言葉を代弁する。

「本当は、もう少し早く手術できた、そうしたら、がんはもっとちっちゃかったかもしれない」

 北斗は稼ぎ時の年末年始まで手術はしたくなかった。
だが、医師から「あと3カ月も手術を待ったら命がなくなるかもしれない」と止められたというのだ。

 これで思い起こされるのが退院後の10月3日、会見を行った北斗に対する炎上騒動だ。北斗は会見で以下のような趣旨の発言している。

「がんはリンパ節に移転していて、医師からはステージ2で5年生存率は50%と言われた」

 これに対し多くの乳がん患者と関係者が驚愕し、批判の声を上げたのだ。その理由は「リンパに転移したステージ2」の生存率は50%ではなく、90%以上だというもの。北斗の言ったことは事実ではなく、そのため「同情を引いて今後の仕事につなげようと大げさに言いすぎている」との批判が殺到したのだ。北斗の発言に対しては多くの医師も疑問を持ったというが、さらに今回の「松居発言」だ。
 知り合いの医師や乳がんの友人に聞くと、現在乳がん患者は数が多く、告知されてから手術まで2カ月かかることは普通のことらしい。もし急を要する場合、手術前に抗がん治療が行われることから、今回の「あと3カ月手術をしなかったら命がなくなる」というのも、首を傾けざるを得ない認識だという。

 自己アピールが上手な松居を“師匠”と慕う北斗が、その教え通り大げさに言ってしまったのか、それとも何かがおかしいのか。あくまでも松居による“伝言”なので真偽のほどは不明だが、こうしてマスコミが喜んで飛びつくような話題を、しかも友人の病気にかこつけてする松居の自己アピール力には呆れるより脱帽さえするほどだ。何しろ、北斗見舞い話の自慢の後は、10月4日に発売された開運本の宣伝までしっかりしているのだから。
芸能界は友人をも最大限に利用し売るんだなとあらためて実感した次第だ。

 北斗には投資なんかに手を出さず、しっかり静養して芸能界復帰して欲しいと願うばかりである。

 元チェッカーズのリーダー・武内享の長男と次男が揃って大麻取締法違反で逮捕されたことは、芸能マスコミでも大きな話題となっている。

 しかしこの騒動は大沢樹生のDNA騒動に似ていると思った。なぜなら今回の息子たちの逮捕劇を、父親である武内はさかんに“アピール”しているとしか思えないから。

 ここ長らく武内は目立った活動はしていなかった。そのためか当初、息子たちが逮捕されてもマスコミは気づきもしなかったのだが、なぜか武内本人がTwitterでそれを暴露してしまったのだ。しかも「拡散希望」つきで。そのためマスコミは武内に殺到し、武内はいくつものメディア取材に応じている。

 「(隠していることは)オレの生き方とは違うなって」

 これは「週女」取材に応じた武内のコメントだが、そんな格好つけたものではないはずだ。話題性がほしかった。そうとしか思えない。
その証拠に、「週女」取材に対し、武内は息子逮捕とは関係のない“ネタ”を披露している。それが自身の離婚だ。

 武内は09年頃、妻と離婚、2人の息子を引き取り育ててきた。さらに再婚して4歳の息子をもうけ、家族5人仲良くやってきたと、これまた“カミングアウト”したのだ。

 実際、すでにいくつものネットニュースが武内離婚を報じているが、このメディア露出の仕方、自ら暴露してまで話題を取ろうとする姿勢、子どもをも利用する様は大沢DNA騒動とそっくり(衝撃度、規模はさらにしょぼいが)。

 こんな親だから息子も――と気の毒になる。お父さんが暴露しなければ話はここまで大きくならなかった。しかも次男は18歳の未成年者だ。武内は彼らの将来を本当に考えているのか。それ以上に露出したい落ち目芸能人のサガが悲しい。

元カレ・綾野剛とのデート目撃談で破局が囁かれていた戸田恵梨香と勝地涼だが、現在でも仲良くそば屋デートをし、その後は戸田のマンションでお泊まり愛が続行中らしい。芸能人の破局情報は本当に当てにならない。
そんなほんの一例記事だった。

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