深夜ドラマとあって、大きな話題にはなっていないが、剛力彩芽が“低視聴率女優”ぶりをいかんなく発揮している。剛力にとって、昨年4月期『天使と悪魔~未解決事件匿名交渉課~』(テレビ朝日系)以来、1年ぶりの地上波連ドラでの主演作となった『ドクターカー~絶体絶命を救え~』(日本テレビ系/木曜午後11時59分~)が低空飛行を続けているのだ。
同枠ドラマの平均視聴率はおおむね4%台、人気ドラマの場合、単話視聴率が5%を超えることもある。そんな中『ドクターカー』は初回こそ4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったが、第2話では3.2%と降下。以降、第3話が3.6%、第4話が3.2%、第5話が3.6%と4週連続3%台の低視聴率。第5話までの平均は3.62%という低迷ぶりだ。
前期の同枠ドラマは、芸人・小籔千豊が初めて連ドラ主演を務めた『マネーの天使~あなたのお金、取り戻します!~』で、平均3.7%だった。こちらも「低迷している」といわれていたが、『ドクターカー』は現時点で、小籔主演ドラマより、視聴率が低いという惨状である。
そもそも実年齢23歳の剛力が、「バツイチで5歳の子どもを持つ新人医師役」という設定の役を演じている時点で、無理があるのかもしれない。所属のオスカープロモーションがドラマの制作協力をしているため、“ゴリ押し”によるキャスティングの可能性もありそうだ。
ネット上での視聴者の反応も、「しばらく見なかった剛力の演技が、少しは成長してるかと思ったけど、相変わらずひどい。ドラマの内容もつまらない」「剛力に子持ちって設定は無理。こんな演技で主役張ってるのが不思議」「一刻を争う判断を要求されるドクターカーの最前線の現場で、新米医師が大活躍って説得力なさすぎ。剛力は医者には見えない」といった調子で冷めた声が多い。
『ドクターカー』がこのまま低視聴率で終了するようなら、剛力の主演・ヒロインは厳しくなりそう。そろそろ“脇役”への方向転換をした方が賢明かもしれない。
(森田英雄)