下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 内閣府政務官兼復興政務官の務台俊介氏が、おんぶされて水たまりを渡った一件が大きな話題となっている。

台風被災視察で訪れた岩手県で、革靴だった務台氏は、大きな水たまりを前に政府職員の背中に乗ってうれしそうな満面の笑みを浮かべていた。東大卒の元官僚にして自民党衆院議員の元気な60歳。自然豊かな長野県安曇野市出身なのに。政府要人というより人間として変かも。

第332回(9/9~13発売号より)
1位「あの2世俳優がセクハラ騒動を起こしていた!」(「週刊女性」9月27日号)
2位「NHK受信料は“税金”に近い。ならば、本来は国民が議論して決めるもの!」(「女性自身」9月27日号)
3位「小川菜摘 野沢直子『もう会わない!』」(「女性セブン」9月22日号)
 
2世俳優がセクハラ騒動。「週刊女性」、確かに時流に乗ったネタだ。その2世とは父が俳優の村上淳、母がミュージシャンのUAという村上虹郎(19)だという。両親とも有名芸能人。七光りならぬ“十四光”の持ち主だ。そんな虹郎くんは、2014年に映画『2つの目の窓』に初主演し、今年9月11日に最終回を迎えたドラマ『仰げば尊し』(TBS系)にも出演した有望株の俳優だ。

 問題のセクハラ行為は『仰げば尊し』の撮影現場で起こったという。
ドラマの舞台は高校の吹奏楽部ということで、女子高生役の女優さんもいる。そんな彼女たちにちょっかいを出したのが虹郎だったらしい。

 しかし、その具体的行為はというと――。

「劇中で吹くトランペットを使って女優のスカートをめくったり、スカートの中にトランペットを入れて下半身に当てたり、背中から軽く押し、よろけたところを抱きしめたり」(TBS関係者)

 お前は小学生か! かなり幼稚とも思えるものだが、しかしそれが繰り返されるうちに女性たちも嫌悪感を持つようになったとか。当然だ。

 しかも、虹郎の行為は大先輩であり有名女優でもある多部未華子にも及んだという。

「いきなり近づいては、気安く髪の毛を触ったりしていました」

 うーん。今話題の高畑裕太くんと“距離の近さ”においては似ているかも。このためTBSと虹郎くんの事務所は関係者に謝罪に回ったというが、当の虹郎くんの言い訳がまたすごい。

「友だちとして好きだった」
「(多部に対しては)お姉さんのような感覚で好きだった」

 これまた距離感が変? おそらく本人は人懐っこくフランクで無邪気なのだろう。お母さんはUAだし、沖縄に移住したりカナダに留学した経験もある。教育を芸術的観点でとらえ、自分で考える人間教育を受けてもいたらしい。
日本という狭い枠には入らなそうではある。

 もちろん日本に巣食う同調圧力に従うことはない。しかし女性が嫌がることをするのはダメ。とはいえ、この記事最大のポイントは “やっぱり2世はKY”という決めつけ視線だろう。おそらく高畑事件がなければトップ特集になどならなかったはずだ。2世というだけで高畑裕太との類似点をやたら連想させる高畑事件の余波的記事だった。

 8月26日、NHK受信料に関し、注目すべき判決が出た。それは「ワンセグも受信料契約を結ぶ義務がある」というNHKの主張に対し、さいたま地裁がノーを突きつけたのだ。そのポイントは放送法にある「受信設備を設置した者」にある。「携帯のワンセグ」は“設置”されているものでなく“所有”しているものだから契約を結ぶ義務はないとするものだ。

 記事には、それではカーナビやタブレット端末はどうなのかとの疑問も呈されているが、そもそも放送法が制定された当時はそんなものは存在しなかったのだから、“設置”について評価がされないのも当然だ。

 そのため受信料の問題に詳しい高崎俊弁護士は「女性自身」の取材に答えてこんな指摘をしている。


「時代も変わる中、放送法を改定せず、国民的議論もなされないまま、NHKがどんどん押し切る形でいいものなのか」

 おっしゃる通りだ。しかし、そんな指摘もNHKにとっては馬の耳に念仏らしい。実際NHKはこの判決を不服として速攻で控訴、しかも今後もワンセグ受信料を徴収すると宣言したのだ。さらに、高市早苗総務相も「携帯用受信機も契約義務の対象と考えている」とそれを認めるような発言をしている。

 司法の決定を無視かい! NHKに高市大臣。悪名高き電力会社だって裁判所の仮処分決定に従って高浜原発(3、4号機)の運転を止めているのに。しかもNHKは受信料の義務化、つまり国営化への動きもある。お金の話でいえば渋谷の放送センター立て替えに1700億円もが投入される予定だし、職員たちは世間が思っている以上に高給取りだ。平均給与は1185万円(2011年度)、さらに住宅や転勤、保険など民間では考えられないほどの手厚い手当が付き、それらを含めると平均年収は1780万円まで跳ね上がるのだ。

 ワンセグから受信料を取る前に、コスト削減と、受信料の引き下げの検討じゃない? ついでに大きな批判を浴びた「政府が右といえば右」というトップ交代と政治介入の拒否(報道の独立性)もお願いしたい。

 毎年夏、アメリカから出稼ぎにくる野沢直子。彼女が日本で活躍していた時代の人間なので、今でも結構楽しみにしている。
しかも、その滞在先がダウンタウン浜田雅功&小川菜摘夫妻宅での居候というのも、なんだかうれしかった。浜田家の様子を野沢が暴露するもの好きだった。

 でも、大親友だった野沢と小川が仲違いした。原因は女。野沢が浜田にある女性を紹介し、その女性を小川が気にくわなかったのだとか。浜ちゃんに色目でも使ったのかな、その女。もしや浮気でもしちゃったのかな、浜ちゃん。残念だ。

※画像は「週刊女性」9月27日号(主婦と生活社)

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