ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンがお届けします!

とと姉ちゃん』(NHK 総合/月~土、午前8時) 幼くして父を亡くした小橋常子(高畑充希)が、「父(とと)」の代わりとして、母と妹2人を守りながら、怒涛の戦前・戦後をたくましく生き抜いていく物語。総合誌「暮しの手帖」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。



■10月1日(土)/156話(最終回)
 いよいよ最終回を迎えた『とと姉ちゃん』。156回目の最終話では、常子の夢の中に、とと(=父親/西島秀俊)が現れ、父親代わりという重責を負わせたことを侘びた。ネット上では、「最後にととが出てきてうれしい」「ととが常子を労うシーン、しみじみと泣けた」「常子が自分の人生に納得した瞬間なんだろう」といった、感動のコメントがあふれた。一方では、「父親がやっと呪いを解きに来た」「そもそも、少女に重責を負わせる遺言をする父親が許せない」などと、設定に対する批判も上がった。
 
 『とと姉ちゃん』は、ことあるごとに「高視聴率なのに不評」といわれてきた作品。Twitterでの意見も、「朝ドラのなかでも思い出に残る良作」「見るのが苦痛な最悪の作品」と、評価が二分した。批判の中で圧倒的に多かったのは、「脚本や演出が雑」という意見で、「年齢設定や値段設定、季節の表現が無茶苦茶」「エピソードがぶつ切れ」などの指摘が飛び交った。また、モチーフとなった雑誌「暮しの手帖」の愛読者からは、「雑誌と創業者に対して敬意がなさすぎ」「『モデル』ではなく『モチーフ』といって逃げているくせに、表紙は本物とそっくり。バカにしている」と、嫌悪感のコメントが多数寄せられた。

 さらに作品を通して話題となったのが、声優の緒方賢一や、漫画家の桂正和などがワンポイント起用されたこと。「○○さんが見られて、得した気分」と喜ぶ視聴者もいたが、「役者のムダ使い」「脚本家が『自分は顔が広い』って自慢したいだけ?」と非難も爆発し、役者だけでなく、「キャラクターも使い捨て。脚本家の登場人物への愛が感じられない」という意見も多かった。


 終わってみると、期間平均視聴率22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、前作の『あさが来た』23.5%、2002年前期の『さくら』23.3%に次いで今世紀3位の結果に。今週から始まった『べっぴんさん』は、この高視聴率をキープできるのだろうか?

※『とと姉ちゃん メモリアルブック』(NHKサービスセンター)

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