下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 昨日5日の国会。

自分たちに不都合な事実を追求され、安倍晋三首相はまたしてもキレ、野次を飛ばし、差別用語を口にし、論理をすりかえまくった。しかも、最近ニヤニヤ顔が目立つ菅義偉官房長官も感情的な答弁を行った。しかし肝心の「官邸の最高レベル」圧力の文書について再調査はしない、だって。マジでこの国はやばい。

第367回(6/1~6発売号より)
1位「中居正広が背負う『裏切り者』の十字架 苦悩する『残留or独立』の決断」(「週刊女性」6月20日号)
2位 「TOKIO城島リーダー 46才の春 25才年下アイドルと純愛! 結婚へDASH!!」(「女性セブン」6月15日号)
3位「昭恵さんの『いいね!』に28才女性ジャーナリストが爆弾反撃 安倍首相腹心記者に『私は強姦された』」(「女性セブン」6月15日号)

 最近になって、いくつかのメディアで報じられ始めているのが中居正広の“ジャニーズ残留説”だ。先週もジャニーズ御用達「セブン」が残留説をぶち上げたが、今週はアンチの「週女」も“残留説”について報じている。


 そこで浮かび上がるのが、元SMAPメンバーたちをめぐる複雑な環境とその変化だ。記事によれば、当初、中居は独立の地固めのため香取たちに「1年間我慢してくれ」と昨年の契約延長をした。だがその間、自分の仕事や周囲のスタッフについて考え悩み始めた中居。またジュリー主導といわれる「キリン 氷結」のCM契約もある。さらに、とある“芸能界のドン”が独立組の後見人になるはずが、それもポシャった。ジャニーさんへの恩義、後輩タレントたちへの思いもある。
“SMAPを終わらせない”という将来にわたる責務も。そのため自分が “裏切り者”という烙印を押されても、残留する——。

 これが「週女」に書かれたストーリーだ。先週の「セブン」もそうだったけど、「週女」も同様に、中居を持ち上げまくっている。そして残留説を強く打ち出した。こうなると本当に残留!? いやいや、まだわからない。
「セブン」も「週女」も結局、残留説について周囲の状況を語るだけで、確定的情報は得られてはいないようだし、この“中居残留説”は、ジャニーズ事務所がさかんに流しているものだしね。

 ジャニーズとしては安定して稼げる中居を残したい。その強烈な意志だけはわかる。だがそうなると、今後の注目はやはり最強硬派といわれる香取慎吾の去就だ。I元マネジャーを慕う香取の決断はどうなるのか。そのヒントになりそうな興味深い記述が「週女」記事にあった。


「SMAPから離れた今、(中居は)木村さんとも顔を合わせず“いいペース”で仕事に打ちこめている」(テレビ局関係者のコメント)

 中居以上に独立騒動後、木村拓哉を毛嫌いしてきたといわれる香取が“キムタクと顔を合わせない”今をどう捉えているのか。独立に対し、影響はあるのか。それにしても、今でもガンガン嫌われまくってるな、キムタク。



 元SMAPメンバーたちの去就の一方、巻き起こっているのがジャニーズタレントたちの熱愛報道ラッシュだ。

 そんな中、飛び出したのがTOKIOリーダー・城島茂と25才年下のグラドル菊池梨沙の熱愛だ。記事には2人が都内のバーでデートを楽しみ、その後、時間差で城島の自宅に向かう様子と、その際の写真が掲載されている。
2人の付き合いはすでに2年ほど前からで、城島は菊池を親にも紹介済みだとか。城島もすでに46才。記事も熱愛を歓迎し、結婚を願うトーンだ。

 ところが、この熱愛が発覚後、またぞろ出てきたのが、お相手女性の菊池に対する“売名行為”批判だ。なんでも菊池が最近DVDを出していたことや、イベントでの“年上男性が好き”発言、その年の差から、ネットなどでも一部で “売名疑惑”が浮上したようだが、松本潤の二股相手ほどのバッシングではないとはいえ、あまりに紋切り型すぎるし、つまらない。

 まあ、ファンの“騙されてるのでは”という心配の気持ちはわかるけど、でも“騙されても”おいしいのは、むしろ城島の方だろう。
なにしろ結婚してほしいジャニーズ(週刊女性PRIME調査)ナンバー2の城島だ。しかも1位が「井上真央と早く結婚してほしい」という松潤だから、実質的にファンに最も心配されているのは城島ってことでしょ。

 ファンの間から“介護”の心配までされているという城島。そんなトホホで愛すべき中年アイドルの恋愛が成就することを静かに祈りたい。

 世間を震撼させた安倍首相“応援”ジャーナリスト・山口敬之氏の準強姦疑惑と、逮捕もみ消し疑惑。当初、それをスルーしようとした多くのメディアだったが、被害者の詩織さんが名前と顔を出し、勇気ある会見をしたことで、ようやく一部だが報道されるようになった。

 そんな中、「セブン」は正面からこの問題を取り上げ、権力によるもみ消しにも踏み込んでいる。また会見要旨を大きく掲載するなど、詩織さんの主張を詳細に取り上げるだけでなく、その背景にある安倍政権によるスキャンダルの数々、例えば森友、加計学園問題、昭恵夫人の関与にも言及。また前川喜平前事務次官の問題についても“政権による問題のすり替え”として批判している。今回の問題は、権力の私物化や暴走と同時に、そこで蔑ろにされようとした女性の人権の問題だ。女性週刊誌として「セブン」は頑張った。今後もその姿勢を続けてほしい。