今年3月に終了したトークバラエティ番組『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)の後を受けて始まった『マツコ&有吉かりそめ天国』が低迷している。
「『怒り新党』の最終回は11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。
MCは『怒り新党』から変わらず、マツコ・デラックスと有吉弘行が務めている。にもかかわらず、なぜ低迷状態に陥っているのだろうか?
「マツコと有吉がトークするという基本線は変わらないものの、そのテーマが『怒り』という限られたものから、『なんでもあり』になっていることが大きな違い。視聴者からは怒りだけではなく、日ごろの悩みや疑問に思っていることも受け付けているため、何の番組かわからなくなっています。これが視聴率激減の最大の理由でしょう。『怒り新党』のように、ベクトルが1つの番組はダラダラ見てもわかりやすいのですが、リニューアル後はテーマの幅が広がった分トークも散漫になり、視聴者にとってどうでもいい番組になってしまいました」(放送作家)
さらに視聴者の不評を買っているのが、アシスタントの久保田直子アナウンサーだという。
「彼女は、今までの夏目三久、青山愛アナのようにMC2人の後ろを一歩下がって歩くような『引き』のキャラではなく、自らも主張したがるタイプ。そこで一部視聴者からは『わざとらしいんだよなぁ。 鼻に付く女子アナ』『マツコと有吉に並ぶ3人目になろうとして、必死に前に出てきてる感じが寒い』と不人気なのです」(同)
さらにはナレーションまでも評判が悪いようだ。
「auの『三太郎』CMで一寸法師役を演じた俳優の前野朋哉さんがナレーターを務めているのですが、間の抜けたクセのある声が受け付けないという視聴者も結構多いそうです」(制作デスク)
ネットを見ても、「『かりそめ天国』のナレーションはなんで訛ってるの? なんかイラつく」「ナレーションのイントネーションが不愉快だから見ない」といった調子で良い評判は見当たらない。
「最近はナレーションもクセがなくなって聞きやすくなっているようですが、後の祭りですね。
番組の方向転換により、不人気となった例は数多い。『かりそめ天国』の視聴率はどこまで下がっていってしまうのだろうか。
(村上春虎)