波瑠が来たる7月期に、日本テレビ系土曜ドラマ『サバイバル・ウェディング』(土曜午後10時~)で主演を務めることがわかった。波瑠が同局で連ドラの主役に起用されるのは初めてとなる。



 同ドラマの原作は、大橋弘祐氏の小説『SURVIVAL WEDDING』(文響社)。出版社勤務の29歳の主人公・黒木さやか(波瑠)が、誕生日に結婚式を挙げるべく寿退社。ところが、婚約者の浮気が発覚し婚約破棄となってしまう。仕事を失い、結婚もダメになったさやかを拾ってくれたのは、毒舌ナルシストの超変人である人気雑誌のカリスマ編集長・宇佐美博人(伊勢谷友介)。この編集長から、「半年以内に結婚しないとクビ!」との再就職の条件を突きつけられたさやかは、編集長直伝のとんでもない恋愛テクニックで、スパルタ婚活に挑む……というストーリーだ。

 同局の土曜ドラマは、昨年4月期より『にしやがれ』との放送時間入れ替えで、「土9」から「土10」にお引っ越し。しかし、同期『ボク、運命の人です。』(KAT‐TUN・亀梨和也主演)が平均9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、同7月期『ウチの夫は仕事ができない』(関ジャニ∞錦戸亮主演)が平均8.7%、同10月期『先に生まれただけの僕』(嵐・櫻井翔主演)が8.8%、波瑠も出演した今年1月期の『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』(Hey!Say!JUMP山田涼介主演)が9.8%と、枠移動以降4クール連続で平均視聴率は1ケタ台に終わっている。

 今期の『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(菜々緒主演)も、第6話まで一度も2ケタ台に乗せることができず、平均8.4%と低迷。この先、全話平均で10%超えを果たすのは至難のワザと予想され、5クール連続で1ケタ台が濃厚な情勢だ。

「土曜ドラマと『嵐にしやがれ』の放送時間を入れ替えたことで、『嵐にしやがれ』は好調な視聴率推移を見せていますが、土曜ドラマはずっと低迷しています。枠移動から4クール連続でジャニタレを主演に据えたものの、結果が出ず。
業界や視聴者には、“ジャニーズベッタリ”のイメージだけが色濃く残りました。今期の『Missデビル』も主演は菜々緒ですが、相手役には、一般的にまだネームバリュー不足のSexy Zone・佐藤勝利を起用しており、まるで数字に結びついていません。さすがに危機感を感じたのか、日テレは、次クールの『サバイバル・ウェディング』で、メインキャストからジャニタレを外して勝負に出るようです。そういった背景もあって、このドラマは2ケタ突破が必須。波瑠の責任は重大です」(テレビ誌関係者)

 波瑠は、大ヒットした2015年後期のNHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインを務め、大ブレーク。その後、16年7月期『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)、昨年1月期『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK)、同4月期『あなたのことはそれほど』(TBS系)で主演した。

 ネット上で“ゲス不倫ドラマ”と呼ばれた『あなそれ』は平均11.3%の高視聴率をマーク。今期も、主演している『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)が、第6話までオール2ケタで、平均12.8%と好調だ。波瑠は今や、“数字が取れる女優”として地位を確立しつつある。

「波瑠は日テレでは、16年4月期『世界一難しい恋』(嵐・大野智主演)、『もみ消して冬』でヒロインを務め、演技面でも高評価を得ました。特に『世界一難しい恋』は平均12.9%と高視聴率をアシスト。数字的にも波瑠は実績を残してきただけに、満を持しての主演起用と言えそうです」(同)

 “成功した朝ドラヒロイン”となった波瑠が、不振の日テレ・土曜ドラマ枠で視聴率2ケタ台を記録できれば大快挙だろう。
違う局のドラマで、2クール連続で主役を張り、なおかつ共にヒットさせれば、その評価はさらに高まりそうだ。
(田中七男)

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