関ジャニ∞のベストアルバム『GR8EST』(5月30日発売)が、29日付のオリコンデイリーアルバムランキングで、首位を獲得した。メンバーの渋谷すばるがグループ脱退&ジャニーズ事務所退所を発表しているため、7人体制でのリリースは今作が最後となるが、売り上げは前作を下回るスタートを切った。



 同作は、2012年発売の『8EST』以来、5年半ぶりのベストアルバムで、完全限定豪華盤、201∞限定盤、通常盤の3種展開。発売にあたってリリースされた「GR8ESTアプリ」では、CDの楽曲やDVD内の映像、ブックレットの写真や歌詞カードなどが楽しめ、外出先にアルバムを「持ち運ぶ」ことができる。

通常盤のジャケット写真には、可愛らしい赤ちゃんが登場しており、これはメンバー7人の赤ちゃん時代の顔を平均して合成した“GR8EST BABY”だそう。また、201∞限定盤のDVDに収録された映像作品の「HELLO! GR8EST BABY!!」は、「201∞年を象徴するコンセプト映像で、“GR8EST BABY”誕生の瞬間をファンタジックに映像化」したものだとか。

「肝心の売り上げは、発売初日に18万9,557枚を記録。2位のK-POPグループ・SEVENTEENの日本CDデビューミニアルバム『WE MAKE YOU』(9万5,747枚)を大きく引き離して1位に輝きました。しかし、数字的には昨年6月発売のオリジナルアルバム『ジャム』が初日に打ち出した19万9,448枚を超えることはできず、約1万枚もダウン。“関ジャニ∞の渋谷”にとってラストの作品、かつベストアルバムという点を考えると、やや寂しい滑り出しだと感じましたね」(ジャニーズに詳しい記者)

 また、前述の特典映像「HELLO! GR8EST BABY!!」に関して、ファンからは賛否両論が上がっている。話題となっているのは、「精子」を想起させるような、おたまじゃくしの形をした7色の物体の先端部分にメンバーの顔がはめ込まれている映像についてだ。おたまじゃくしは、その後妊婦になり、出産する展開になっている。

 多くのファンは「エイトたちが精子になったり、妊婦さんになったりしてて、なかなかカオス。こういうノリが大好き。
ジャニーズの中でも彼らしかできない表現だと思う」「自ら精子になって、妊婦になって出産する関ジャニ∞、だいぶイカレてて最高」「理解できないけど嫌いじゃない」と、関ジャニ∞らしい独特な世界観を高く評価。

 ところが、一部ファンの間では「なぜファンにウケると思ったのか謎。企画が通ったのが不思議」「今までの特典映像の中で最低。残念で仕方ない」「ジャニーズアイドルなのに精子だの妊娠だのあり得ない」と問題視されているようだ。

 関ジャニ∞は9月22・23日に台湾でグループ初の海外公演『関ジャニ'sエイターテインメント GR8EST in Taipei』を開催予定とあって、「海外公演をするアイドルなのに、女性の出産をおもしろおかしく表現したり、性差別を助長するような表現をしていると誤解されるのでは」「『精子から始まり、男性が身ごもって出産する』というコンセプトのDVDが、初海外公演をするアイドルの名刺代わりになる」と、手厳しい意見も見受けられた。

 映像に対する良し悪しは判断をつけられるものではないが、幅広い世代のファンが見る映像だけに、さまざまな反応が出てしまうのは当然だろう。

 前作の『ジャム』は初週で32.7万枚を売り上げたが、7人体制最後のアルバム『GR8EST』は、この記録を破ることができるだろうか。

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