7月15日に初日を迎えたツアー『KANJANI'S EIGHTERTAINMENT GR8EST』から、6人体制が始動した関ジャニ∞。脳腫瘍の摘出手術を行った安田章大の体調面に心配の声が出る中、メンバーの大倉忠義はステージに臨む安田の本音を明かした。
メインボーカルの渋谷すばるが脱退し、今ツアーをもって“6人の関ジャニ∞”がスタート。その一方、ツアーが始まる前の7月2日には、安田が昨年2月上旬に「髄膜腫」と呼ばれる良性の脳腫瘍の摘出手術を受けていたことを公表した。また、ジャニーズ事務所は「手術後の経過は良好」としながらも、今年4月に立ちくらみが原因で転倒し、背中と腰に全治3カ月の骨折を負ったと発表。骨折は完治に至っていないため、同ツアーは「今の安田にできる最大限のパフォーマンス」になると、ファンに理解を求めた。
そしてツアー初日、札幌ドームで行われた公演で、激しいダンスこそ見せなかったものの、歌やギター演奏などを披露したという安田。そして21日、ナゴヤドーム公演を終えた同日夜、大倉がラジオ『オールナイトニッポンサタデースペシャル 大倉くんと高橋くん』(ニッポン放送)で安田の現状を報告した。
番組の相棒を務めるシンガーソングライター・高橋優に「安田くんは、お元気にされてますか?」と問われた大倉は「ヤス元気やし。まぁ、無理せずに」と答えた上で、札幌公演は乗り切ったが、名古屋は3日間公演が続くため、「もしホンマに自分が見て」安田が無理そうであれば、リハーサルでも出番を減らす、と「独断ですけども、会社の人にも」そう伝えたという。
「でも、1回ね、札幌で全部出てるっていうのもあるから、ヤス自体は『自分は全部出たい』と(言った)」
参加の意欲はある安田だが、「札幌は自分ができる全力で一応やってみたけど、これを3日間っていうと、ちょっと自分にもわからないレベル」だとも話していたとか。大倉は「もう立ってるだけでいいと思うんですよ。お客さんには申し訳ないかもしれないけど」と胸中を打ち明け、「俺はやっぱり(安田の)体調第一に考えますから。メンバーとしてね、友達として。
こうしたアドバイスを送った結果、コンサート中に当人は「楽しそう」にしていたといい、「『笑顔だけ見られるだけで俺はいい』と。僕は(安田の)いちファンとして言うてますけど」「それで、もし文句言われたら……というか、『もっとできるだけやってよ』っていう人がいたら、『それはもう全員で背負っていくよ』という感じなので」と、決意を語ったのだった。
そして、安田は21~23日のナゴヤドーム公演を無事に完走。28日の同ラジオで、再び高橋が「大丈夫でしたか? (安田について)『途中でステージを引きずり降ろす』みたいなこと、『もしダメだったら』とか言ってましたけど」と話を振ると、
「ちょっと引きずり降ろそうかなって思う瞬間はありましたけど。いやでもやっぱさ、これだけね、20年間ステージに出てると、無意識のうちに体が動いちゃうみたいなんですよね。毎日のように……。『やりすぎや』って言ってたけど、『ちゃうねん大倉~、無意識やねん~』って。そう言われると、『そっかぁ~、でも無理せんようになぁ~』としか言われへん」
と、安田のモノマネをしながら元気な様子をお知らせ。高橋が「安田くんも3days終わった後、ちょっと休めてるんですかね?」と聞いた際にも、「休めてると思いますよ」(大倉)と返し、次の大阪公演まで約1カ月空くため、「もう一回、ふんどし締め直して」と、新たな気持ちでステージに向かうと宣言していた。
コンサートに参加したファンのレポートによると、21日の公演では、MC中に大倉や村上信五らが安田を気遣う一幕があり、着替えとともに一足先に舞台裏に捌けたという。23日は安田が挨拶の段階で涙を流しており、大倉も感極まって歌えない場面があったとか。大倉が言及した通り、渋谷の抜けた穴や安田の体調面など、批判も含めてメンバーは立ち向かう覚悟を決めているのだろう。9月のツアー終了日まで、6人揃って悔いのないパフォーマンスを披露してほしいものだ。