佐藤健、『半分、青い。』律役と『義母と娘のブルース』麦田役で光った「静と動」

佐藤健、『半分、青い。』律役と『義母と娘のブルース』麦田役で光った「静と動」


 賛否を呼んだ連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)が終了した。昭和末期から平成中頃という近過去を舞台にした本作は、1970年代生まれ向けの“新しい朝ドラ”として大きく注目された。ヒロイン・鈴愛の性格をはじめ、時間軸がポンポン飛んでいくこと、そして脚本家・北川悦吏子によるSNSでの積極的な発言など、物議を醸した問題作だったが、それでも最後まで盛り上がっていたのは、次から次へと登場するイケメンたちが魅力的だったからだろう。

 偏屈な少女漫画家・秋風羽織を演じた豊川悦司は再評価され、中村倫也志尊淳間宮祥太朗といった手イケメン俳優たちは、カッコいいけど困ったところのある愛すべき男たちを好演した。中でも、最も重要な存在が、鈴愛の幼なじみで最後に結ばれることになる萩尾律(佐藤健)である。

 律は鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみ。いつも鈴愛を心配していて、困ったときはすぐ助けに来てくれるという、少女漫画に出てきそうな理想の男の子だが、鈴愛も律も定期的に別の恋人をつくる点には驚いた。全話見終えた今となっては、収まるところに収まったという感じがするものの、当初は鈴愛と律がどうなるのか予測もつかなかった。いや、正確に言うと途中までは、「どうせ結婚するんだろう」と思っていたが、物語の途中で律が鈴愛にプロポーズした後に振られて、数年後に別の女性と結婚するという展開に。その後、鈴愛は涼次(間宮)と結婚した後に離婚し、同じく離婚した律と会社を立ち上げることになるのだが、文字通り紆余曲折の展開だった。

 そんな律を演じた佐藤健は29歳。高校生役を演じると知った時は心配だったが、もともと童顔で少年性が強い俳優であることもあってか、高校時代を難なく演じ、実年齢を追い越して30代となっても違和感がなかった。ポーカーフェイスで、一見すると何を考えているかわからないが、鈴愛に対する激しい気持ちを内に秘めている律は、佐藤が最も得意とするところで、集大成とも言える役柄だった。


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