ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。
15日に配信されたのは「Travis Japan【ダンス動画】Happy Groovy (dance ver.)」。彼らのオリジナル曲「Happy Groovy」のダンスリハーサル映像を公開している。概要欄によると、多くの要望を受けて定点カメラで撮影したという。技術力のあるTravis Japanだからこそ見応えがある上に、定点カメラのおかげで一人ひとりの癖、パフォーマンスの違いが楽しめる。個人的には、かねてより「Happy Groovy」の中村海人のダンスをじっくり見たいと思っていたため、今回の動画は「Jr.チャンネル」に感謝してもしきれない。首や背中、腰の反り方など上半身の動かし方が独特で、音楽に身を委ねて気持ちよさそうに踊る姿は、プロのダンサーに匹敵するのではないだろうか。7人の比較のためにも、筆者は公開後10回以上は再生しているが、やはり中村のダンスが一番好みだと、再確認できた。
コメント欄はそれぞれのダンスに対する感想や、「スタジオの音をそのまま流してくれてるから、普段のコンサートだと聞けないスニーカーのキュッキュッて音とか、クラップとかも聞こえて、スゴく楽しい映像!」「衣装とかじゃなくて、ほぼ同じ格好で踊るとダンスの個性がわかりやすい!」「アイドルではなく、ダンスのプロ集団にしか見えない」と、称賛の嵐。再生回数は23日までに33万台で、通常回の2倍程度に跳ね上がっている。
16日の「SixTONES【すとーんずのらじお】公開ライブ配信 from YouTube Space Tokyo」は、「Jr.チャンネル」初の生放送の模様をアップしたもの(計1時間23分)。ライブは9分50秒頃に始まり、お客さんを前にハイテンションの6人が元気よくタイトルコール。私服姿なのか、森本慎太郎、京本大我らが黒を基調としたシンプルなコーディネートでやって来た一方、松村北斗は昔のアメリカ映画に出ていそうな“金持ちの室内着”ふうスタイルで登壇している。
トークはいつものリラックスムードで進み、街で気づかれたエピソードなど前述のキャンペーンの反響を語るメンバー。PCのチャット欄に目を向けた京本は「『山下(智久)くんに会ったの?』っていうのがあるんだけど、ちょっとね。ちゃんと話したい」(27分30秒頃~)と切り出した。なんでも、高地優吾と仕事の移動中、横を走る車について、マネジャーが「あれ山下くんの車だよ」と、2人に教えたそう。窓を開けて「山下く~ん!」と手を振ってみると、気づいた本人が「MVカッコよかったよ」と、うれしい言葉をかけてくれたとか。山下がコンサートのMCでMVの宣伝をしたことを知っていた京本らは「ありがとうございます」と、感謝を伝えて別れたようだ。
さらに、京本はその後仕事を終えてマネジャー・高地と3人でラーメン屋に行くと、今度は嵐の二宮和也に遭遇したと報告。「俺らもう次の仕事の時間があったから、二宮くんに2人で『ごちそうさまです!』って言って」(高地)「ごちそうしてもらって。二宮くんもMV見てくれてて。『めっちゃカッコよかった』って」(京本)「しかも俺らが宣伝する前に、店入って来た瞬間に『あ、MV見たよ』みたいな」(高地)と二宮の神対応を明かす2人に、森本が「二宮くんに『ごちそうさまです』って言っておごってもらったんじゃなくて、おごってもらって『ごちそうさまです』だよね?」と聞くと、「ううん、違う。『ごちそうさまです』って言っておごってもらった」(京本)とのこと。
以降はファンの質問に答えつつ、「KYゲーム」(10月5日の動画参照)を行った後、MVを視聴して現場で裏話を解説。曲の中盤で京本が口紅を塗るシーンは、滝沢に「口紅やれ」と任命されたといい、当初は「血を口に塗りたいです」と自ら望むも、ボツになったと告白した。高地はMVの“扇子芸”をイジられたが(1時間9分過ぎ)、「結構、滝沢さんの評価は良かったんじゃないかなって思う」と自負。そんな間も差し入れのバナナとりんごを食べ、“まるで動物園”と化した賑やかさは、とても初めてのネット生放送と思えない雰囲気。手元の資料やPC頼み&スタッフの指示ありきだったとはいえ、田中の優れた仕切り力によって、いい意味で緊張感のないナチュラルな会話が成り立っていた。再生回数は公開後1週間で驚異の51万台。
11月17日配信分は「東京B少年【体力測定】運動能力が1番あるのは誰だ!?」(再生回数は23日時点で19万台)。タイトル通りの体力測定企画で、東京B少年の5人が「握力」「反復横跳び」「立ち幅跳び」「上体反らし」「上体起こし」の5つに挑戦している。握力は、一見弱々しい金指一世が意外にも40.2kg、佐藤龍我も42.4kgでドヤ顔を披露(2分26秒頃)。反復横跳びと、立ち幅跳びは野球経験者の那須雄登が活躍している。
B少年といえば、19日にジャニーズ公式サイト・Johnny's netにて「Sexy美少年」への改名が突如発表され、ファンを驚かせた。メンバーは自分たちの動画を「BTube」と呼んでいた上に、「東京B少年【質問に答えます】包み隠さず話します!」(10日配信)の中で、ファンの名称が「B少女」に決定した矢先の出来事だった。それだけに、今回の動画のコメント欄を見てみると、「新しい名前ってドッキリ? ウソであってほしい」「名前戻して。東京B少年のままでいい」「Sexy美少年はダサすぎて無理……。事務所の人に言われた時に嫌って言えなかったの?」「なぜSexy美少年になっちゃったの? メンバーはユニット名の変更に対してどう思ってる? ぜひ本人たちの声が聞きたい!」など、先頭はほぼグループ名に関する話題で埋まっている。今後の更新で改名について胸中を語るのか、注目していきたい。
18日は「HiHi Jets【無音ダンス】持ち歌なら目隠しでも踊れます?!」で、5人が目隠し&無音で踊り、体内時計だけでオリジナル曲「baby gone」の振り付けを「揃えられるか」を検証している。まずは猪狩蒼弥が「お手並み拝見ということで。10秒たったらゲットダウン(足を開いてしゃがむ技)」と指示したところ、高橋優斗のみ一足早く9秒02頃に実行。井上瑞稀、作間龍斗、橋本涼は10秒台後半だったが、高橋の隣りにいた橋本は物音で誘導され、慌てて動いたようだ。本番を前に目隠しを着けた井上が、走り回ってメンバーにちょっかいを出す場面も。最近、めっきり男らしくなった井上の幼い行動に安心感を覚えたのは、筆者だけだろうか。
普段、「baby gone」はローラースケートでパフォーマンスをしているものの、今回は通常スタイルかつ、メンバーは目隠し・無音のため、いつもとは異なる環境。いざ撮影が始まると、高橋は1人で先走り、ドタバタと足踏み、キレの悪いナヨナヨダンスを繰り広げた。開始20秒で全員バラバラになってしまい、1度ストップ。ちなみに筆者は高橋の様子を観察するうち、なぜかお笑いコンビ・アンガールズの田中卓志の姿が頭をよぎった。5人は今の映像をチェックし、画面上では正解の映像と合わせて比較。一同は見事に自分の世界観に入り込み、もはやカオスの空間に。
通しで見てみると、井上と作間の振りが揃う一方、高橋はやはりフライング気味。作間、猪狩、橋本が衝突のアクシデント、橋本は途中でダンスを放棄しており、やりたい放題。そして、高橋は終始スタイルが不格好で、特に7分頃からは、やや不審者並みの仕草、アクションが面白かった。ダンス系動画はアクセスが伸びやすいのか、HiHi Jetsにしてはいつもより高い25万台(23日時点)。
21日に更新されたのは「Snow Man【質問に答えます】コメント欄企画!」。メンバー6人がコメント欄に寄せられた意見、要望を紹介しつつ、フリートークする動画となっている。最初は「Snow ManがSixTONESにドッキリを仕掛ける動画が見たいです」とのリクエストに触れ、深澤辰哉が「目の前でめっちゃケンカするとかでしょ」と案を出すも、「笑っちゃうじゃない」という岩本照のコメントを受けて、即「俺たち、無理なんですよ、そういうの。だからこれはナシ!」と、あっさり片付けた(とはいえ実現に期待)。
さらに、4月配信の宮舘涼太のお料理企画「今夜のオカズ宮舘を添えて」のクリスマスバージョン&プレゼント交換会を求める声に対し、「でもさ、やっぱり『宮舘を添えて』の第2弾はたぶん、みんな見たいって思ってるから」(阿部亮平)「みんな待ってるよ」(渡辺翔太)と、好反応を示すメンバー。実際、第2弾を待ちわびている身としては、宮舘の発言が気になったが、肝心の本人は無言でうなずくなど、特に言及はなかった。
対照的に、「雪合戦大会に6人で出場」という提案には「1年間こうさ、トレーニングを重ねた人がその雪合戦大会に出るわけでしょ? 生半可な気持ちでは行けない」と、急に熱く語り出す宮舘が印象的だった。このほか、深澤はオリジナル曲「Boogie Woogie Baby」の間奏で岩本がカッコよくキメる「Are You Ready Come on!」の“誇張しすぎ”な再現や、ファンから「スベらない一発芸」伝授のお願いを受けてKAT-TUN・亀梨和也のモノマネをお披露目。ここで渡辺は、アプリで女性の顔に変身(9月26日配信の動画)した深澤に向けて言い放った「全然よくない」を、またしても炸裂させていた。
そして、Snow Manもついにプロモーション動画が実現。SixTONESが2度もコラボレーションしたセブン‐イレブンが再び「Jr.チャンネル」に協力し、「Snow Man【カフェラテ飲んで一言】ノーミスで10周!セブン-イレブンのカフェラテでCMリレー」(19日公開)なる企画を行った。新しく生まれ変わったカフェラテを飲み、「アイドルらしいキメ台詞」で魅力を伝えていき、CMを10本作成できればクリア。前の人たちが使ったワードやジャンル、的外れな言葉はもちろん、噛んでもアウトと、なかなか厳しいルールに苦戦する様子を収めている。
カフェラテの試飲&資料を読み込んだ上で本番が始まり、深澤、岩本、阿部が味に関して述べる中、4人目の渡辺は「味はもちろんだけど、手に持った時のカップのフィット感が最高!」と、1周目でいきなりカップを褒めた。その瞬間に深澤、岩本、阿部は笑いがこらえきれず、顔を伏せて吹き出す始末。続いて、5人目の佐久間大介が「まるで天使がいれてくれたコーヒーのようだ」と、カフェラテをコーヒーと間違え、1周目でつまづいてしまった。また、トップバッターの深澤が4・5周目でオーバーに「ぬっ! 臓器が喜んでる~!」「ぬっ! 五臓六腑に染み渡る~!」と臓器関連の一言を発した際には「3周目ぐらいからもうね、見ている人がね、飲みたいって気持ちにならない!」(渡辺)と、バッサリ。
こうして撮り直しを繰り返した結果、なんとか10周を終えてPRの任務を遂行。最後の振り返りで岩本も触れているが、個人的にもツボだったのは渡辺のターンだ。「僕ね、結構前からセブン‐イレブンのカフェラテ飲んでるんだけど、従来の時より、泡がなんとなくだけど130%アップしている気がする」「君にはわかるかな? ミルクの原料を一から見直ししたことを……」と、明らかに資料を丸コピした感想で他メンバーとの差別化を図る渡辺。筆者はなんだか、豆知識を入れ込む渡辺の顔がV6・長野博に見えてきた。
これだけでなく、「このカフェラテに使っている豆にお礼を言います。ありがとう」「カフェラテ界のジャニーさん!(ジャニー喜多川社長)」「僕今まで、ジャニーズで渡辺翔太としてやってきましたけど、この名前をやめて今日からカフェラテという名前に改名します」といったキラーワードを連発。さまざまな角度のコメントで楽しませてくれた。再生回数は通常回が9万台、2本目は16万台(23日時点)を記録している。
(中村チズ子)