ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。
17日更新分は「Travis Japan【エセ芸術家ゲーム】お題を知らずに描いているのは誰?」(再生回数は25日時点で12万台)。メンバー7人でお絵描きと推理が融合した新感覚ゲーム「エセ芸術家 ニューヨークへ行く」に挑戦している。ルールは、全員でカードを1枚引き、お題の絵を順番にひとり一筆ずつ2周描いて完成させるというもの。カードには、1枚だけ「エセ芸術家」と書いてあり、その人物のみお題がわからない仕組みだ。ほかのメンバーは誰がエセ芸術家なのか、会話や絵を見て予想。エセ芸術家はバレたら負けとなるが、お題を当てられたら逆転勝ちできるとのこと。
最初のお題は「ライオン」で、1番手の宮近海斗がたてがみのようなフサフサを描き、松田元太、中村海人、松倉海斗、七五三掛龍也、吉澤閑也まで進み、ぼんやりと全体像が出来上がった。ラストの川島如恵留は口元を足し、2周目はそれぞれ前と後ろ脚などをプラス。極端に怪しい素振りを見せた人がいなかったためか、3票(松倉)、2票(松田)、1票(中村・吉澤)と意見が割れ、宮近と川島を疑った人はゼロ。「のりきれてなかった」「探ってる感が出ちゃった」「真似してただ描いただけ」と探り合うも、実際のエセ芸術家は川島で、これには6人が驚きの声を上げた。
見事に全員を騙しきった川島が、やや得意げに「エセ芸術家をやってみて思ったことが、ちゃんとしゃべった方がいい。誰かのアラを探すとか……」とレクチャーすると、「うめ~なぁ~」の声が飛び、中村は「ウソつき~!」と、絶叫。
ところが、エセ芸術家は川島を落とし込もうとした七五三掛で、絵のお題も当てられず、負けが決定。3回戦を終えてみると、やはり最初の川島は機転を利かせて対応した分、筆者もまったくノーマークだった。エセ芸術家と突き止められた松田&七五三掛は表情や行動に不安が伝わってきたものの、勘のいい川島は瞬時にお題を見破り、周囲に合わせたのだろう。答えを知った上でもう一度視聴したくなる動画だった。
18日にアップされたのは「SixTONES【ラジオ企画】みんなの質問に答えます!」。6人が視聴者からの質問に答える企画で、なかなか赤裸々なトークが聞ける1本だ。YouTubeを始めた後の「環境の変化」にまつわる話になり、街中で声をかけられるようになった、などと述べるメンバー。「SixTONESの関係性の変化」について、高地優吾は「6人でいる時間が多すぎて、全員ボケるようになったのよね。
以前より食事をともにする機会が増えたのか、森本慎太郎は「北斗が俺、一番変わったと思う」と、指摘。当の松村は「前はなかったんだけど、みんながメニュー見て『あ、甲殻類だから、北斗アレルギーだわ』って、ヒョって言うことが増えて。みんな俺のこと知りだしてくれてるんだと思って、そこでちょっと心許してるってところは……些細なことだよ、ホント」と、打ち明けた。感動的な流れにもかかわらず、森本は「でもそれ、台本に書いてあったからさ……」と、ポツリ。いい話だけで終わらず、笑いに持って行くあたりが森本らしい一幕だ。ちなみに筆者は、そんな松村の私服に注目。白のタートルネックに、和柄のちゃんちゃんこを合わせているように見え、やはりファッションセンスが独特……と、釘付けになった。
続いて、「逆にファンに質問はありますか?」という無茶ぶりに対し、カメラ目線で「デビューさせる気はありますか?」と、投げかけるジェシー(にこやかな笑顔が恐ろしい)。田中が「それはまた……」と割って入ると、「違う今、ジャニーさん(ジャニー喜多川社長)に言ったの。ありますか?」と、再度訴えた。Jr.内ユニットが乱立する昨今、最も「デビューに近い」とウワサされているのが、SixTONES。
個人的な印象で言えば、昨年春発売の「STAGE navi」vol.20(産経新聞出版)にて、ジェシーは「Jr.というカテゴリーの中で、ブランド力を強化していきたいと思ってる」と語り、森本も「俺はねJr.って肩書きのまま、デビュー組を越せたら面白いと思うの。今までとは違うジャニーズの形」と目標を掲げていた。そのため、 “SixTONESはCDデビューにとらわれないスタイル”を目指しているのかと受け止めたものの、CDリリースの夢は密かに抱き続けていたのかもしれない。今回のフリートークでストレートな本心を紛れ込ませたジェシーに、 “本気度”を感じたのは筆者だけだろうか。
一方、「どのデビュー組とコラボレーションしたいか」の問いに、ジェシーは「とりあえず1回、KAT-TUNとやってみたいよね」と回答。田中は「よく『似てる』とか、まぁそんなおこがましいけど、言ってくださるファンの方がいたりとか」とコメントしたが、似ているどころか、あなたのお兄さん(田中聖)がいたからね……と、思わず心の中でツッコんでしまった。さらに、「お互いの印象がどう変わったか」といった質問になった際、松村が高地との初対面に関して「一個前にあったグループ(B.I.shadow)に、年下入ってきた! と思ったよ」と表現。田中は「ジェシーの変化は、しゃべるようになったね。ジェシーと高校生ぐらいの時に同じ番組出てたからさ。その時、マジしゃべんないから。俺がその時いっぱいしゃべってたの。
当時、2人が出ていた番組といえば、元TOKIO・山口達也のスキャンダルで昨年春に終わった『Rの法則』(NHK Eテレ)。雰囲気的にタイトルが出しにくかったのか……? また、京本が森本に「一発芸をもし振られてもさ、前だったらあんまりできなかったじゃん」と確認すると、本人は「できなかった。吹っ切れたっていうのもある」と認め、神妙に「とある事件があってね……」(森本)と、つぶやいた。一同が「ハハハハ!」(ジェシー)「やめろよ」(高地)とザワついたところで次の話題へ。
この森本の「とある事件」発言が、単純にウケ狙いで意味深に切り出したのか、それとも本音でしゃべっていたのかどうかは不明だ。しかしネット上のファンは、喫煙写真が週刊誌に掲載され、無期限活動停止処分をへてHey!Say!JUMPを脱退した兄の森本龍太郎を思い出した模様。ジェシーの「デビューさせる気はありますか?」や「KAT-TUNとやってみたいよね」発言なども含めて、「これを切り取らずに配信してくれてる『Jr.チャンネル』に感謝」「SixTONESにとって禁句だと思ってた言葉がいろいろ出てきて衝撃的。編集でカットせずに流せる雰囲気がスゴい」「B.I.shadow、Rの法則……大人の事情ではっきり言葉にできないんだと思うけど、ファンにはちゃんと伝わった」と、感慨深い気持ちになったようだ。見どころ満載の1本とあって、再生回数は公開後1週間で27万台。
19日の動画は「美 少年【今年の目標】漢字1文字で書き初め!」。美 少年メンバーが新年にふさわしい書き初めにチャレンジするといい、冒頭のトークでは「得意だよ」(佐藤龍我)「俺、教室に飾られてた人。
テーマは「今年の目標を漢字1文字」。書き初め中は7日配信の動画でコラボレーションした影響か、習字道具の横にフジッコの「ごま昆布」が添えられている点が、やけにシュールだ。それぞれ書き終え、佐藤の分から見ていくと、なんと選んだ文字は自身の名前に入っている「龍」。藤井は「この1年も舞っていきたい」の意味を込めて「舞」としたため、以降の岩崎、那須、浮所はいずれも自分の名前絡みの「昇」「雄」「飛」をチョイスしていた。これで金指が「金」と書いたら面白いのにな……と一瞬思ったものの、残念ながら「努」と、至って真面目な1文字に。字も半紙のサイズに合った位置におさめ、他メンバーよりバランスの良い書き方である上に、コメントも「今年から高校生になるんで。あらためて、ちゃんと努力して。日々精進していきたいです」と、最年少が一番しっかり者だった。
20日に更新されたのは「HiHi Jets【ダンス動画】HiHi Jets (dance ver.)」。Snow Man、Travis Japan、SixTONESに続いて、定点カメラを使ったダンスリハーサル動画を配信している。楽曲は彼らのオリジナル「HiHi Jets」で、曲名の表記もしれっと「HiHi Jet」から現在のグループ名の「HiHi Jets」に変わっていた。前述の3グループとの大きな違いは、“今までで一番ふざけているイントロ”だという点。室内に5つのローラースケートが置いてあり、逆立ち(井上瑞稀)やカニ歩き(猪狩蒼弥)、小走り&スライディングで姿を現す5人。作間龍斗はローラースケートを自ら手で押し、コロコロと前方に転がして慌てるさまを演出したほか、4人もあえて転んでダサい様子を見せる。
しかし、メロディが切り替わる23秒頃にキリッと本気モードに入るあたり、「ここでちゃんとしよう」とか打ち合わせしてたのかな……と、勝手に想像を膨らませてしまった。いずれにせよ、オリジナルの“HiHi Jets劇場”は、彼らのエンターテインメント性を感じる一幕だ。そして、まだ井上&橋本涼が“チビジュ”の頃から見ていた筆者は2人の成長ぶり(背格好を含む)に、あらためて驚かされた。特に橋本はちょっとしたさりげない動きが色っぽく(1分17秒頃、2分13秒頃など)、あの目のクリっとした少年(前田敦子似)がこんなにワイルドになるのかと、なんだか胸がいっぱいに。作間龍斗のダンスにも色気を感じるが、個人的には橋本が男性らしい荒々しさを持ち合わせている一方、どこか女性的なしなやかさの作間は、同じ色気でも全く別の魅力があるように思う。
アンニュイな雰囲気が持ち味の猪狩は、手で唇をなぞる仕草(1分46秒頃)など、自己プロデュースに長けているなと、再確認。また、5人の中で最も入所が遅い高橋優斗(15年)はパフォーマンス力で遅れを取っている印象だが、今回の動画は彼の日々の努力が伝わる仕上がりだった。コメント欄も「初っ端から笑わせてくるHiHi Jets最高」「イントロでおふざけしてギリギリでダンス間に合わせる作間くんの絶妙に計算された動きがカッコよくてビックリ」「イントロのおふざけJetsからの切り替えがカッコよすぎ。何回見ても飽きない!」と、好意的な声が相次いでいる。通常の動画よりもアクセスが殺到し、再生回数は27万台(25日時点)。こうなると次は、美 少年のリハーサル動画が楽しみでならない。
17日、突如メンバー3人(村上真都ラウール、宇宙Six・目黒蓮、関西ジャニーズJr.・向井康二)の加入が明らかになったSnow Man。21日には「改めて話します【報告】Snow Man・Travis Japan・SixTONESから春のお知らせ事!」(再生回数は25日時点で29万台)が公開されており、ここでメンバーの岩本照&深澤辰哉が増員を報告している。動画自体は、2人に加えてSixTONES・田中、Travis Japan・宮近&七五三掛も登場し、各グループが春に行う単独コンサートについて宣伝するもの。日程をお知らせした後、深澤が「あとは新体制、Snow Manが9人になるということで……」と言うと、田中は「ホント、ズルかったですよ。さっき!」と、 横から口出し。
この動画の撮影前にコメント撮りがあったそうだが、田中いわく、「急に言うんですもん。その時」「皆さんもそうですし、僕たちもあれで(増員を)初めて知った」とのこと。ジェシーも同じく「俺たちも反応的に、もう知ってるかのように(うなずいていた)。全然知らないから、どっちでいっていいか」とクレームをつけ、なおも田中が「え、ウソでしょ!?(と思った)」と、胸中を告白。「その後のTravis Japanヤバかったよ」(深澤)「宮近がカミカミで」(田中)と話を振られた宮近は「いやぁもうホントに、ビックリしました。ただそれだけです」と、まだ受け止めきれない様子。深澤は「スゴい新しい風を、たぶん巻き込んでくれる3人だと思う」と予想し、岩本も「今まで経験したことも生かしつつ。新しい、新生(Snow Man)。新時代、(元号が変わる)同じ時期だし」と、前を見据えた。
そして、さらなるインパクトがあったのは、通常分の「Snow Man 画伯たちの衝撃イラスト!【寝たら見られない初日の出ロケ(前編)】1/3」(23日公開)。
配信当日の午後8時過ぎ、動画を再生した途端に“9人のSnow Man”がいきなり目に飛び込み、筆者はあまりの突然の出来事についつい一時停止を押してしまった。Snow Manを熱心に応援しているとはいえない筆者ですら、脳の整理が追いつかなかっただけに、熱いファンなら、さまざまな思いが交錯するのも当然だろう。一度画面を閉じ、心を落ち着かせてから再び視聴。個人的に苦労人・向井を気にかけている身としては、彼の一挙手一投足が気になってしまう。まずは笑顔で「Snow Manで~す!」と挨拶したこと、隣の深澤をチラ見して自ら拍手した様子に、なぜか無性に感動。冷静に全体を見渡すと、今度は「向井が小さく見える……」と、身長問題が頭をよぎった。
関西Jr.では160cm台の西畑大吾や大西流星らと並んでいたからなのか、175cmの向井は一段とスラッとしたイメージだったが、170~180cm台が多いSnow Manの中に入ると、新鮮に映るのだ(ラウールと目黒もだいぶ高身長)。9人のシーンはわずか20秒ほどながら、向井がカメラに近づいた深澤のボケにリアクションしつつ、「何すか?」「いります? 今のいります?」と敬語でツッコむ場面も。“借りてきた猫”状態ではなく、わずかに向井らしさを発揮しているあたりで妙に安心。最後も9人が笑顔のまま、和やかな雰囲気で本題の動画に移行した。時間はかかると思われるが、今後はそんな向井をはじめ、目黒、ラウールも個性を爆発させ、グループに良い効果をもたらしてくれることを願いたい。
一方、その後は12月31日の『ジャニーズカウントダウン2018-2019』終了後の6人のロケVTRが始まった。初日の出を眺めるため、東京ドームから千葉県・九十九里浜へ向かう車内で撮影。『カウコン』の舞台裏トークに入ると、佐久間大介が「久しぶりに俺、(V6の)三宅健くんとね、たくさんおしゃべりしたね。いやぁ~、ホントにあの時間マジ、エモかったわ~」と、うれしそうに言及。先輩たちにお年玉をもらったといい、TOKIO・国分太一、タッキー&翼のバックダンサーを務めるべく、再集結した伝説のユニット・FOUR TOPS(山下智久、風間俊介、生田斗真、長谷川純)と、Kis-My-Ft2・千賀健永、Hey!Say!JUMP・八乙女光の名前が挙がった(ちなみに滝沢秀明からのお年玉はなかったとか)。
車内で寝ないよう、「2019年の抱負」をイラスト形式で発表。渡辺翔太いわく、「絵に疲れが出ている」という深澤の抱負や、その渡辺自身も「指6本」を描くなど、なかなかひどい仕上がりに。岩本は「2019年の目標は、まず今日の初日の出を全員で見る」と、6体の雪だるまを書いていたが、増員に否定的なファンはこの絵に心をかき乱された模様。ネット上では「雪だるまが6つあって泣きそう。6人に戻してあげて」「6人の雪だるま、この時は知らなかったのか、それとも知ってたけど公表されてないから6人にしたのか……どちらにしても涙が出る」といった声が見受けられた。
また、冒頭の映像に関しては「オープニングで楽しそうにしてて、少し安心。じーこ(向井)がいるからツッコミも面白そう」「じーこをYouTubeで見れる日が来た!」「Snow Manだとじーこが小さく見えて可愛い」「じーこ、Snow Man兄さんの中にいると、ちっちゃくなるの愛しい。関西だとお兄ちゃんポジションなのに、Snow Manのじーこは弟感ある」と、やはり向井の言動を気にかけるコメントが多い。再生回数は話題性が功を奏したのか、公開後2日で20万台と、ハイペースだった。
(中村チズ子)