2020年4月から始まるNHK連続テレビ小説『エール』のヒロインに、女優・二階堂ふみが抜てきされた。しかし、ネット上では二階堂の起用について、「完全な“出来レース”」「心底がっかりした」と不満の声が噴出している。
同作は、全国高校野球大会の大会歌「栄光は君に輝く」や、阪神タイガースの応援歌「大阪タイガースの歌(六甲おろし)」など、数々の応援歌を手掛けた作曲家・古関裕而をモデルにした男性が主人公。昭和を舞台に、主人公とその妻を描く“夫婦物語”になるという。
「今年2月、主人公が俳優の窪田正孝だと発表された際、ヒロインは“オーディション”で決めると、NHKが意向を示しました。実際にオーディションが行われ、2,802人の参加者の中から二階堂が選ばれたそうですが、ネット上では『表向き“オーディション”って言ってるだけで、どうせ最初から二階堂ふみに決まってたんでしょ?』『これじゃオファーしたのと一緒。オーディションにした意味がない』『無名の女優を期待してたから残念』と、不満の声が寄せられています」(芸能ライター)
現在放送中の朝ドラ『なつぞら』は広瀬すず、9月から放送される『スカーレット』も戸田恵梨香と、近年の朝ドラは、すでに知名度と実績のある女優が主人公に選ばれている。この傾向に、不満を訴えている“朝ドラファン”は少なくない。
「かつて、朝ドラは“若手女優の登竜門”と呼ばれており、無名の女優が出演をきっかけに、大ブレークすることも。今でこそ、人気女優として活躍している石原さとみや宮崎あおいも、無名時代に朝ドラでヒロインを務めたことで、世間から注目されました。また、脇役だったものの、『あまちゃん』(13年)の出演でブレークした、有村架純の例もあります。朝ドラファンにとっては、こうした“新人発掘”も楽しみの一つだったようで、『すでに活躍してる女優より、キラキラした新人の子が見たかった』『もう朝ドラからブレークする女優さんは出てこないのかな……』と悲しむ人も多いようです」(同)
また、二階堂の起用は“数字”の面でも不安が付きまといそうだ。
「現在、主演を務めているドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)は、最新の第8話で平均視聴率5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、崖っぷちの状態。そのため、ネット上では『数字を持ってない二階堂で大丈夫なの?』『朝ドラまで爆死させないといいけど』などと、懸念されています」(同)
二階堂の抜てきにより、キャスティングでは“朝ドラらしさ”を失いつつあるようだが、肝心の内容で作品を盛り上げてほしいものだ。