下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 7月8日、ジャーナリスト・山口敬之氏の伊藤詩織氏に対する性暴力事件の口頭弁論が行われた。

山口氏は伊藤氏の主張を真っ向から否定し、さらに逆提訴もしているが、今後裁判の行方はどうなるのか。そして政権ぐるみのもみ消しは解明されるのか。その行方を注視したい。

第466回(7/4~7/9発売号より)
1位「石原さとみ “愛の巣”転居で『結婚目前』急展破局!」(「女性自身」7月23 ・30日合併号)
2位「松本潤 始めていた『全国ツアー直指導』――『“20年の魂”はキンプリに!』」(「女性自身」7月23 ・30日合併号)
3位「春風亭昇太 “還暦婚”新妻は『資産50 億円』令嬢!」(「女性自身」7月23 ・30日合併号)

 大変気になる破局記事だ。「女性自身」が報じた石原さとみとSHOWROOM前田裕二社長の破局報道。この2人、すでに今年1月に「女性セブン」で破局報道がなされていた。
その根拠として、年末年始は2人バラバラに過ごしたが、恋愛体質の石原には考えられないことだ、というものだ。

 そしてその翌週、今度は「女性自身」が「セブン」の破局説を真っ向否定、年内結婚をぶち上げたのだ。「自身」によれば、すでに前田社長は石原の両親に挨拶済み。さらにお正月に石原は両親と満面の笑みで買い物していて、「娘が破局したようにはとても見えなかった」として破局説を否定していた。そして今週、「自身」が一転破局を報じたのだ。

 記事ではその時期は特定されていないが、“最近”前田社長が別のマンションに引っ越し、また周囲の人間も「別れたと聞きました」と証言しているという。
なんだ、やっぱり「セブン」報道の方が正しかったのでは? 1月の「自身」破局否定記事は根拠が希薄だったし、一方の「セブン」はそれ以前から石原周辺ネタをスクープしてたしね。

 まあ、そんなことは芸能マスコミではよくある話。だが、今回の「自身」記事が気になるのは、「自身」が尾行した前田社長の行動。詳細は誌面に譲るが、その前田社長の行動が石原と破局したことに信ぴょう性をもたせているのは確かだ。しかし、尾行の最後に肝心の前田社長への直撃ができなかったのは物足りない。前日から張り込んでいたはずなのに、残念だ。



 先週、大きな話題となっていたジャニー社長の入院情報がなかった「週刊女性」だが、今週ようやくこの件を取り上げている(1頁だけど)。ということは――。女性週刊誌の中でジャニー社長入院に触れていないのは唯一「女性自身」となってしまった。しかも今週のトップ記事は嵐・松本潤に関するものなのに。

 だが、この松潤記事もなかなか興味深い。2020年に活動を休止する嵐で、これまでもコンサートの演出を手がけてきた松潤は、さらに裏方業に意欲を燃やし、また後輩たちを連れてご飯にいく回数も増えた。
自宅にまで招いたこともあるらしい。またキンプリ(King & Prince)のコンサートに足を運び、ご飯をご馳走するだけでなくコンサートの演出についてもアドバイス。また後輩にプロ意識やからだ作りも指南――。

 なるほど。ジャニー社長の意思を継ぎ、Jr.育成に励む滝沢秀明に対し、藤島ジュリー景子副社長が、配下の松潤にデビュー組を担当させ対抗しようってことか。ジュリー副社長はJr.にはあまり興味ないらしいしね。
でもジャニーズアイドルの“その後”も大変だ。ある程度の年齢になると生き残りを考えて、ついでに事務所での主導権争いにも巻き込まれる。ジャニー社長VSジュリー副社長の代理戦争の様相も見え隠れする松潤の動向記事。ジャニーズ事務所の今後の行方は滝沢と松潤のバトルにある!?

 春風亭昇太の還暦婚が話題だ。ワイドショーでも大きく扱っている。で、「自身」記事では、そのお相手について元タカラジェェンヌの下薗利依だとして、その経歴を紹介しているが、すごい。
現在「青山ケンネル」の専務取締役などを務め、さらに母親が理事を務める「シモゾノ学園」の資産は約47億4,000万円! 大金持ちだ。昇太はすごいお相手に巡り合ったと思ったら、さらに驚いた。昇太自身、推定年収は1億円だって。売れっ子噺家って高給取りだったんだ。大金持ち夫妻の誕生に驚愕した。