ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。

そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、7月4日~10日公開の動画をチェックします!

Travis Japan・松田、松倉に暴力を振るう!?

 4日に配信されたのは「Travis Japan【被っちゃダメよ】間違えるたびに罰ゲームがキツくなる !?」。メンバー7人で、お題に対する回答が被らないように意識する「被っちゃダメよ」ゲームに挑戦。1問失敗することに、激酸っぱい&独特なニオイのノニジュースの濃度を濃くしていくという。ゲームは、神奈川県・逗子へ向かうロケバスの車内で敢行。「給食のメニュー」「高校の部活の文化系」「お祭りの屋台といえば?」といった全10問に取り組む中、それぞれ学生時代の思い出話など、貴重なエピソードが盛りだくさん。

 第7問の「江戸時代の偉人といえば?」を受け、中村海人が浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)を「ほくしゃい」と甘噛みする場面(14分19秒頃)も。

テンションの上がった松田元太は「グッチグッチグッチグッチ……具志堅用高!」と一発ギャグを披露し、流れで隣にいた松倉海斗のこめかみ辺りにパンチをお見舞いした。いきなり殴られた松倉は「痛っ」と耳をおさえ、「普通に暴力だよ」と、“ガチトーン”で注意。やりすぎを実感した松田は「ごめん」とすぐに謝り、ひとまずその場が丸く収まった(16分35秒頃)。

 ちなみに、最終問題は「の曲といえば?」で、七五三掛龍也吉澤閑也の答えが「One Love」で一致すると、川島如恵留が「しめしずかよ、結局。やっぱりしめしずかよ!」と、発言。昨年11月公開の「【ベストフレンドS】話題のカードゲームで大盛上がり!」にて、「やっぱり松松(松倉&松田コンビ)かよ!」と放った一言が話題になっていたが、これに続く「やっぱり○○かよ!」が飛び出し、ファンは「如恵留の『やっぱり~』シリーズ天才」「松松に続いてやっぱりシリーズにしめしずが加わった(笑)」「如恵留くん、次は『やっぱりしめしずかよ』をはやらそうとしてる」と、食いついている。

 今回の動画は22分23秒の長尺ながら、正直に言って会話の内容はファンが楽しめる話ばかりで、一般向けではないと感じた。しかし、再生回数は22万台(12日時点)と好調なため、なぜこんなに伸びているのか……!? と、ついつい疑問が残ってしまった。

 5日の動画は「SixTONES【10万円アポなし旅】1泊2日弾丸バスツアー第1弾!」(再生回数は公開後1週間で63万台)。5月31日~6月28日にかけて、埼玉・秩父へのドライブ企画が配信されたばかりだが、今回もまたSixTONESが“旅”に出発している。冒頭、田中樹が「このチャンネル始まって以来のスペシャル企画」と前置きし、今から予算10万円の“アポなし旅”を行うと発表。突然の展開に、メンバーは「1泊2日!? パンツ、マジで持ってきてないでしょ!?」(松村北斗)「それって(事前に)説明ないと無理じゃない?」(京本大我)「俺、明日美容院なんだけど」(高地優吾)と、困惑した。

 移動時のマイクロバスは自由に使えるものの、食事と宿は全て自分たちで手配しなければならないとか。1泊2日、6人分の食事代などを10万円でやりくりし、翌日の朝にメンバーが行きたがっていたという富士サファリパークSPツアーに参加するそう。午後6時半、バスに乗り込んで富士方面へ。夕食のお店を決める車内のトークでは、ジェシーが「(東京)恵比寿に知り合いがさ、焼肉屋やってるんだよね」「一人5,000円でいけるんだよ」と、プライベート情報をポロリ。以降は、撮影許可つきで6名が宿泊できる宿探しに大苦戦。ジェシーがある宿泊施設に電話をかけ、「6人なんですけど、撮影も兼ねてですね、『ジャニーズJr.チャンネル』のYouTubeのチャンネルでやってるんですけども」と伝えた時、ようやく6人1部屋を確保できた。

 電話で予約を受けたのは男性だったが、高地が「京本です」と名乗ると、先方は「あぁ、京本様ですか?」と、リアクション。京本政樹を父に持つ本人は「そりゃ知ってるわな。あんな偉大な父親がいるわけだから」と、つぶやいた(電話口の男性はSixTONESの存在を知っていたのか……?)。次に、田中がひっそりと目星をつけたお店に電話で撮影許可を取ったところ、向かった先は回転寿司チェーン「くら寿司 御殿場店」。お寿司を食べる間には、田中が「SixTONES全員、戸塚くん(A.B.C-Z戸塚祥太)に連れて行ってもらった」「俺あと、(King&Princeの)永瀬廉と2人で寿司行ったことある」と、先輩&後輩とのお寿司エピソードを明かしていた。

 空腹の彼らはあっという間に平らげ、合計金額は1万2,549円。

レジできちんと「ごちそうさまでした、ありがとうございました!」とお礼の言葉を述べた田中は、バスに戻った時も運転手に「ホテルまでお願いしま~す」と、律儀に挨拶。高い声を出して「レッツゴー!」とかわい子ぶる一幕もあったが、12分2秒頃からは車内にもかかわらずサングラスをかけ、“オフモード”に突入してしまった。一方、ここで森本慎太郎が美 少年・藤井直樹にアポなし電話。「いきなりなんだけどさ、なんか相談事ってある?」と問うと、藤井は「えっ……」と戸惑いつつも、「リアルなやつだと、あれですね。身長が伸びない」と打ち明けた。

 おそらく藤井は、唐突に先輩からかかってきた電話で(しかも夜)、何の事情もわからずに応対したのではないだろうか。

そんな中、グループ内でも小柄(164cm)に見える彼の“自虐”は視聴者側にとってもわかりやすいネタであり、不意の無茶振りにしては、バッチリの回答だ(個人的に藤井の好感度が急上昇)。しかし、問題のシーンはその直後。「身長が伸びない」と聞き、森本は「あぁ……」と笑いながら、隣に座る田中の方をチラ見。その時、サングラス姿の田中は何やら下を向いており、森本の視線に気づいたのか、小声で「うるせぇんだけど」と、ボヤいた。

 不機嫌だと察知した森本は「身長が伸びないのが悩み?」と藤井との電話を再開し、「はい。牛乳を飲んでみたりとか……」「伸びないですね」(藤井)「家系上、どうなの?」(松村)「家系で言うと、あの~……。藤井家の中では僕が一番、身長が高いですね」(藤井)「高いんだ!」(森本)「高いの!?」(京本)「なぁくんはやっぱ、ちっちゃいままの方が可愛いキャラでいれるんじゃないかな?」(森本)と、会話。今度はジェシーが「電波が悪くなってきた。もしも……」「あっ、でっ、もしもっ……」と“ウザ絡み”を始め、「おうおうおう……」と、あしらう藤井。

 電話中、高地も笑顔で耳を傾けていたのだが、田中だけは一連の流れに加わろうとせず、そっぽを向いたまま。ジェシーの電波のくだりは、白い歯を見せて笑うも、基本的には無関心の姿勢を貫いている。気を遣った森本は田中の表情をうかがい(12分54秒頃)、藤井に別れを告げた後も田中を除く5人がSnow Man・佐久間大介阿部亮平に電話をかけるかどうかを話し合う展開に。

 では、ジェシーの冗談に対してもツッコミを入れなかった田中は、一体何をしていたのか? 13分9秒以降、スマートフォンらしきものを見ている1コマが何度か映り、飲み物を口にする森本が、ふと田中の方に視線を落として様子をチェックする一幕も見られた。そもそも、森本が自分のスマホを使って電話し、松村もあくびをしてスマホをイジるほど素の状態になっていたため(13分10秒頃はタップが異様に速い)、田中もついプライベート用のスマホを操作していたのかもしれない。緊急のメッセージ、もしくは進行役として、旅に関する情報を検索していた可能性もあるが、それにしてもアポなし電話に付き合わずに仏頂面は、いかがなものか。

 ネット上の反応を見ても、「携帯といい態度といい、挙げ句の果てに『うるせぇ』って最悪」「樹、なんであんなにピリピリしてるの? 『うるせぇんだけど』って、なぁくんと仲悪いわけじゃないよね?」「『うるせぇ』が、藤井くんか慎太郎に向けたものなのかはわからないけど、ダサいからやめてほしい」「仕事中、あからさまに不機嫌になったり、スマホをイジるのはダメでしょ」と、批判的な声が多い。

 とはいえ、中には「急なお泊まり企画だし、必要な連絡とかもあるんじゃないの。樹くんが携帯触ってても何とも思わない」との感想も。田中の冷たい素振りは、今後に向けた何らかの伏線になっているのか、それとも単なる怠慢なのか……? また、度重なる旅企画について、「なんで突然10万円も与えられた?」「SixTONESがデビューして『Jr.チャンネル』を卒業するから、ご褒美で10万円プレゼントなのかな」「KYゲームや、すとらじなど低コスト動画でも再生回数を伸ばせるSixTONESにいきなり与えられた10万円……なんかのご褒美か、利益が出た?」と、不思議がるファンのコメントも見受けられた。

 美 少年の動画は通常回の「【Cosmic Melody】川下りしながら歌ってみた」(6日公開)と、プロモーションの「【SUP体験】水上スポーツでバトルロイヤル!」(8日公開)の2本が配信中。1本目は前週のキャニオニングに続いて、東京・奥多摩での水遊び第2弾。足にフィンを着け、1人用のボートで川を下る「ハイドロスピード」を体験しつつ、彼らのオリジナル曲「Cosmic Melody」を歌うという。

 前回、滝すべりや高所からの飛び込みに抵抗を示し、編集サイドに“チキン岩崎”の称号を与えられた岩崎大昇は、またも絶不調。5人よりも遅れるわ、岩にぶつかって転覆するわ、スタート早々に散々な目に遭っていた。岩崎といえば、近頃のコンサートで美空ひばりの名曲「川の流れのように」をソロ歌唱していたが、同曲を歌ってる人が“川の流れに乗れない”という状況に面白みを感じたのは、筆者だけだろうか。結局、6人はまともに「Cosmic Melody」を歌えないまま、スピード対決を実施。那須雄登を押しのけた浮所飛貴が1位になり(ズルい)、流されてしまった那須は5位、岩崎が最下位となった。

 2本目は株式会社ディーエイチシー(DHC)とのコラボ動画。日焼け止めの宣伝とあって、冒頭は前回同様に再び美 少年が上半身裸で登場している。ロケ地の江戸川にて、ボードの上に立ってパドルを漕いで進む水上スポーツ「SUP」にチャレンジ。水面で長さ約3mのボードに立ち上がる際は、余裕でこなす藤井、佐藤龍我金指一世に比べ、“チキンキャラ”がすっかり定着した岩崎は「とても怖いです。とても怖いです……」と、ビビりまくり。佐藤が近づいて岩崎のボードを突くと、「バカ! お前、ホントに……お前マジで!」と、しゃがみこんでしまった。

 その後の川下りでは、はぐれる金指、はしゃぐ佐藤、気持ちよさそうに楽しむ那須&藤井。6分頃からはイタズラっ子・佐藤が隣の那須にちょっかいを出し、川に落とそうと格闘していた。結局、“なすりゅ”が一緒に落水すると、「最高だ!」(佐藤)と満足げ。勢いが止まらない佐藤は岩崎らに次々と襲いかかり、“戯れる美 少年”の映像がしばし堪能できる。一旦、引き上げると、浮所は「龍我がね、悪魔だったね」と、佐藤の暴走を振り返った。そして、後半は30mのSUPレースを行い、那須が1位に。当初は実質トップだったハイドロスピードでのスピード対決に続き、ゲーム企画は苦手な那須が、今回のスポーツ対決で底力を見せた。再生回数は1本目が13万台、2本目は16万台。

 7日に配信されたのは「HiHi Jets【覚醒】色んな缶詰食べてみたら意外にイケた!」(再生回数は12日時点で19万台)。変わり種、ゲテモノ系までさまざまな種類の缶詰を味わう企画。単純に全員が食べられるわけではなく、各々が食べたい缶詰を指差し、少数派が実食できるというルールだ。第一試合はたこ焼きとだし巻き卵で、たこ焼きを選んだ高橋優斗&作間龍斗がゲット。次はサバカレーに3票集まり、かたや国産サヴァのレモンバジル味をチョイスした猪狩蒼弥井上瑞稀が試食すると、「うまっ! これ超うまいよ!」(猪狩)と、大興奮した。猪狩はよほど口に合ったのか、残った汁を飲み干して「レモンバジルは栄養しかないでしょ」と断言。

 第三試合はチョコ缶とチョコレートプリンの2択だったが、先ほど完食した猪狩は「選択しないっていう選択肢はないですか? 俺、ちょっと両方とも苦手です。チョコっとだけ苦手です」と、コメント。ところが、不運にも井上とともにチョコレートプリンに当たってしまい、珍しく「食べたくない、ヤダ!」と、駄々をこねる猪狩。対照的に「俺は好きだから良かった」と言う井上は「めっちゃおいい」「缶詰のクオリティじゃない!」と、好反応を示した。猪狩は渋々食べるも、「サバ余ってないですか?」と、お口直しを要求(チョコがダメでレモンバジルに惹かれるようでは、将来酒飲みになりそう……)。

 第四試合はアザラシ(大和煮)といなご(甘露煮)の究極の対決で、なんとこちらは高橋のみがいなごをセレクトした。いなごといえば、バッタの仲間で昆虫食の代表格。初めこそ嫌がっていた高橋は1つ食べて「うまっ!」と目を見開き、「甘く煮た煎餅?」「煎餅よりも食べやすい」と、ベタ褒めした。すると、おいしさを共有したい高橋は「作ちゃんに口渡しするんだったらいいよ」と切り出し、「ヤダよ、ヤダよ、ヤダよ! なんでも口渡しは嫌だよ!」と、反抗する作間。高橋がいなごを口に咥えて待機していると、「これ一番キツイ! 仕事始まって一番キツイ」と、嫌悪感をあらわにした(そんなに!?)。ノリノリな高橋が作間の隣にスタンバイし、運命の瞬間が。覚悟を決めた作間は顔を近づけ、顎と顎をくっつけ合いながらいなごにパクついた(9分5秒頃~)。

 作間は「あぁ~!! そして、いなご! 足~!」などと苦しんでいたものの、見守るメンバーは爆笑。「新しいペアができましたね」(猪狩)「“いなさく”だ、これ。いなさくヤバイね」(井上)「ちょっと前まで“いがさく”で頑張ってたんですけど。あらためまして、いなさくで!」(猪狩)「いなごと作間で」(高橋)と、勝手に大盛り上がり。9分36秒頃、いなごを噛んだまま、妙な手つきでフリーズする作間に対し、優しい橋本涼が頭をポンポンして労った。ラストの激辛カレーは高橋のみ食すはずが、猪狩の仕掛けで作間も餌食に。策士・猪狩が高橋に向けて手元の水を飲むよう顎で指示し(11分34秒頃)、目の前で水を飲み干された作間は涙が出るほどの辛さに悶えていた。

 10日の動画は「Snow Man【気持ちを読み取れ】ラウールの食べたいお寿司を当てろ!」で、メンバーの食べたいものを予想し、正解した人だけが食べられるゲームの第2弾。前回は京都の天ぷら屋で行った目黒蓮バージョンだったが、今回のラウール編はお寿司屋で開催。寿司ネタの出題は2~3択から絞る方式で、ラウールが事前に注文済みとのこと。第1問は生サーモンorウニで、ここは正解の生サーモンを言い当てた目黒、深澤辰哉向井康二渡辺翔太が獲得。最初に味わったラウールは恍惚の表情を浮かべ、「僕がなくなっちゃう」と、独特の表現で場を和ませる。さらには、「サーモン大好き! みんなおいしい!」と喜びを伝える素直さが可愛い。

 続いて、イクラ、エビ、カンパチの3択はイクラを選んだ佐久間、深澤、目黒、渡辺翔太が勝利。岩本照のみカンパチとコールしたが(後に向井が“カンパチ兄さん”と命名)、ラウールは「俺、カンパチも好きですよ。食べたことあります」と、岩本をフォロー。実はラウール、1問目の段階で「ウニも大好きですけど、一番サーモンが好きなんですよ」と話しており、予想を外した人だけでなく “選ばれなかった寿司ネタ”に対しても気を使っているように見えた(良い子……)。

 3問目は、寿司ではなくあさり汁、赤だし、あら汁で、全員不正解のためラウールだけが実食。どれも飲んだことがなかったといい、好奇心で決めた赤だしを一口すすった際には「赤ってなんの赤ですか?」と、ポツリ。この疑問に対し、佐久間がすかさず「味噌よね」と返すと、「え、オネエ? 佐久間ママ?」(岩本)と、新キャラが誕生するシーンも。本ズワイカニ天ぷら、ゲソからあげ、活タコポン酢の問いは、向井が一人勝ち。勢いで立ち上がると、横のラウールが抱きつき、2人で喜びを分かち合った。

 向井はタコに箸をつけるかと思いきや、付け合せのサラダにがっついたことで、渡辺が大口を開けて爆笑。「タコ食えよ!」「おもしろ、マジで!」と、心の底から楽しんでいた一方、佐久間は真顔で“無の境地”になっていた(人狼ゲーム企画で最初に殺された時とほぼ同じ顔)。最終的に3ポイントを稼いだ向井&目黒がMVPに輝き、お店名物の「スペシャル超天丼(ツリー丼)」が到着。ラウール含め、偶然にも1月に新加入した新メンバー同士のご褒美タイムとなった。

 7月9日にジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が死去したことを受け、コメント欄にはジャニー社長への感謝のメッセージなども書き込まれている。再生回数は12日時点で27万台。
(中村チズ子)