「大丈夫/最上の船頭」/日本コロムビア

 「氷川きよしが“美人化”している!」――最近、そんな声がSNSを中心に飛び交っている。8月8日「セ・リーグ公式戦」始球式に登場した際の写真や、デビュー20周年の記念シングル「大丈夫」のジャケット写真が注目を浴び、「以前と比べてヘアメイクがガラリと変わった」「どんどん美しくなっている」など、世間から称賛されているようだ。

しかし、これだけネット上で話題になっていても、氷川のビジュアルの変化について取り上げるメディアは、ほぼ皆無に近い状況が続いているという。

 “イケメン演歌歌手”として、デビュー時から演歌界の第一線で活躍する氷川。しかし、ここ半年ほどは、メディアに登場するたび、ネット上で「綺麗」「麗しい」といった声が書き込まれるようになっていた。

「6月頃、氷川がアニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)の主題歌『限界突破×サバイバー』を歌う映像がTwitter上で話題になったんです。この映像は、昨年12月に行われた『氷川きよしスペシャルコンサート2018~きよしこの夜 Vol.18~』を収録したDVDの一部で、氷川はこれまでの“さわやかな好青年”というイメージとは異なる“V系メイク”を披露しており、これをきっかけに、彼の“ビジュアル”が注目されるようになりました。8月17日放送の『思い出のメロディー』(NHK)では、沢田研二の『TOKIO』をカバーしたのですが、その際も当時の沢田を再現するかのようなメイクを施しており、ネットユーザーは『美人度が際立っている』『色っぽいヘアメイクが最高』などと大盛り上がり。

デビュー20周年を迎える今、新たな若い世代のファンを獲得している印象もありますね」(芸能ライター)

 しかし、どんなにネット上で話題になろうと、各芸能メディアは「この現状を取り上げることに大きな抵抗感がある」(週刊誌記者)という。

「その理由はズバリ、氷川の所属事務所に気を使っているからです。2014年、氷川は週刊誌に『マネジャーへの暴行疑惑』を報じられたことがあるのですが、この時期あたりから、事務所が氷川について取り上げたメディアに何度もクレームを入れるなど、相当ナーバスな対応を繰り返すようになりました」(同)

 こうした状況は、騒動が沈静化しても数年続き、「暴行疑惑報道について触れていない記事に対しても、事務所が掲載メディアに内容の訂正や削除を求めることもあった」(同)そうだ。

「こうした中で、たとえ氷川に好意的な記事だったとしても、事務所サイドが希望しない報道には、各社とも細心の注意を払うようになっているんです。最近話題の“美人化”については、氷川本人が望んでやっていることでしょうし、もっと積極的に取り上げてもらいたいと考えているように思いますが……」(同)

 若い層からも大きな支持を得ているという氷川の“ビジュアル”。演歌界にもう一度、新たな風を起こしてくれることに期待したい。