「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!

■今週の相談者>>>K・Nさん(33歳)江戸川区在住

「キッチンの引き出し収納」、鍋と蓋が溢れて使いにくい!

[お悩みの場所]

「オキシクリーン」使い方! 簡単2ステップ「オキシ漬け」で“...の画像はこちら >>
取り出しにくいし、引き出し内も汚れてます

 前回に引き続き、Kさん宅のキッチン周りを片付けます。ひとり暮らしにしては、全体的にモノが多めです。最初にとりかかったのは、鍋が入った引き出しです。

ぜんぶ出してみると、同じサイズの鍋や蓋が溢れていました。引き出し内も、油汚れで真っ黒です。

[引き出しの内容]

「オキシクリーン」使い方! 簡単2ステップ「オキシ漬け」で“油汚れ・焦げ鍋”が衝撃スッキリ
壊れないからと、整理しないで溜め続けました

 キッチンで使うモノは、「壊れていないから捨てなかった」とKさん。限られたスペースでは、使うモノだけを置くことが重要です。

 写真には、同じような鍋が複数見られます。「使いにくい」鍋を、「お金を使って解決」しようと新たに買った結果なんだとか。使うモノの量と、収納法を見直すだけで調理中のムダまで改善できます。

【整理収納アドバイザー1級・伊藤まきの回答】

 鍋やフライパンの収納は、「100均のファイルボックス」が一番です。引き出しを開けて、ワンアクションで取り出せます。キッチン周りは、出し入れにこだわるほど「調理時間を短縮」できます。ちなみに、収納スペースが狭ければ「入れ子式の鍋」を揃えるのもオススメ。

 鍋やフライパンの量が多い場合は、使用頻度を考えます。

イベントや季節の鍋類は、大型収納庫へ移動しましょう。さらに、鍋の蓋がかさばる場合は「スリムな兼用サイズの鍋蓋」に変えると枚数を減らせます。

誰も教えてくれない、鍋のお手入れ方法

[Before]

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お鍋の外側を洗わないと、劣化や着火の原因に!

 鍋やフライパンの収納を見直すときは、必ず「お手入れ」もレッスンしています。というのも、道具の手入れや掃除をしていない家が多いからです。誰も教えてくれないため、知らない方も多いのです。キッチン周りの収納を見直すときは、「キープしたい」というモチベーションを高めることも大切です。だからこそ、汚れた鍋をピカピカにしてお手入れのビフォーアフターを実感してもらいます。

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 鍋の種類によって、使用できる洗剤も変わります。例えば、一番多い「テフロン加工」と「アルミ製」はオキシクリーンNG。基本的に、使える洗剤については「取扱説明書」に従います。わからない場合は、上記の表を参考に、検索して確認の上で洗ってください。

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ステンレス鍋だけ「オキシ漬け」

 話題の万能洗剤「オキシクリーン」は、種類としては「過炭素ナトリウム」に分類され、家中の汚れを劇的・簡単に落としてくれるアイテム。

なかでも、“劇的ビフォーアフター”を実感できるのが「ステンレス素材」です。今回は、これらステンレス製の鍋を磨きます。

[Step1]3~5時間「漬け置き」

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 大型のビニール袋に、オキシクリーン(適量)とお湯(40~60度)を入れて、3~5時間放置するだけ。お湯の温度が高いほど、洗剤がよく溶けて効果を発揮します。また、鍋の内側の焦げ付きがひどい場合は煮沸してもOK。

[Step2]使い捨てスチールタワシで磨く

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使い捨ての洗剤付き「ボンスター」が一番!

 鍋の焦げ落としといえば重曹も万能ですが、「オキシ漬け」なら力を使わずにスルンと落ちます。漬け込んだ後に、「ボンスター」で軽くこすれば、汚れが剥がれるようにピカピカです!

[Point!]ティファールは外側だけ!

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 愛用者の多いティファールもキレイにしました。内側はテフロン加工なので、中性洗剤のみです。外側は、オキシクリーンをお湯で溶かして、ペースト状にして磨きます。

[After]

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鏡のようにピカピカに変身!

 ピカピカに輝くと、テンションも高まります。ステンレス製の鍋が高級なのは、お手入れするほど長く使えるから。

 もちろん、鍋でもテフロン加工やアルミ製の手軽さを好む方もいます。

そうした「モノの選び方」も、収納の見直しと同時に発見できます。

[After]

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 同じサイズの鍋や蓋、使っていないモノは「断捨離」しました。残したいモノは、「お手入れ」して100均のファイルボックスの中に収納します。ワンアクションで鍋が取り出せるようになりました。

 収納を見直すときは、掃除のしやすさだけでなく、モノを大切にする心も改善できます。動きのムダ、買い物のムダ、いろんなムダを減らす仕組みに繋がるので、収納と掃除は同時進行でスッキリ片付けましょう。

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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