プロが選ぶ「セリア」3アイテム！　キッチン収納、間違いない“使える”お片付けテク

「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか？ 整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します！

■今週の相談者＞＞＞K・Nさん（33歳）江戸川区在住

ゴチャつくキッチンの「引き出し収納」を、わかりやすく変えたい！

　前回に引き続き、Kさんのキッチンより「引き出しの中」を片付けます。

［お悩み1：深い引き出し］

　焼酎の一升瓶が入るほど深めの引き出し（35cm）なので、モノが埋まりがちです。収納してるのを忘れて二度買いもしがちなので、入れてるものが見えるようにしたいです。

［お悩み2：隣の深い引き出し］

［お悩み3：浅い引き出し］

【整理収納アドバイザー1級・伊藤まきの回答】

　キッチンの収納を見直すときは、いつも決まった収納グッズを持参しています。筆者がよく使うのは、「セリアの収納グッズ」です。キッチンは、引き出しと観音扉のタイプが主流ですが、寸法をキッチリ測らなくても、この3種類ならほぼ間違いありません。

　左から、キッチントレーワイド、A4ファイルスタンド、A4ファイルボックスです。

　Kさんの希望は、［お悩み1］に「アルコールを絶対置く」とのこと。［お悩み2］の引き出しが「宅飲みグッズ」なので、便利にしたいそう。しかし現状では、キッチンツール、ゴミ袋、キッチン掃除の消耗品などが適当に入っています。

↓［After］↓

　「セリアのA4ファイルボックス」（約W12.5×H23.1×D32.8cm）を使ってグループ別収納に分けました。また、備え付けの針金は、ドライバーで外すことができたので別の棚へネジと共に保管します。ゴミ袋や消耗品は、使用頻度が高いため前々回で紹介した「ニトリのカラボ」へ移動しています。

　［お悩み2］は、Kさんこだわりの「宅飲みグッズ」を揃えた引き出しです。お猪口や乾物用タッパー、おつまみ皿などは一箇所に置きたいのだそう。でも、引き出しを開けるたびに割ってしまったグラスもあるそうです。

↓［After］↓

　引き出し内のサイズを知らなくても、セリアのA4ファイルボックスで安定感のある「グラス収納」ができました。1ボックス1グループにまとめることで、モノの増えすぎと行方不明も防止できます。

　キッチンの引き出しなのに、[お悩み3]には工具と薬が入っています。

↓［After］↓

　キッチンに限らず、デスクや本棚の引き出しなどにも使い回しの効くセリアのキッチントレー ワイド（約W12×H5×D34.8cm）を使います。小物のサイズに合わせて付属の仕切り板で調整できます。しかも、セパレート型なので幅広い組み合わせも可能です。

キッチンツールは1軍グッズを厳選して！

　使用頻度別で収納すれば、調理時間も時短できます。頻度別収納のポイントを説明します。

［Point］使用頻度（日常用と来客用／1軍と2軍）で分ける！

　キッチンで使うモノは、使用頻度がまったく異なります。例えば、調理ツールだけでも写真のように分かれます。Kさん宅の引き出し内も、使用頻度（日常用と来客用／1軍と2軍）で分けました。同じグループだからと、一箇所に収納しなくてもいいという例です。限られた場所だからこそ、1軍のモノだけを置くように工夫しましょう。

　冷蔵庫の上に重ね置きしていた、「トレーの収納法」にも悩んでいたKさん。

まとめ

　「セリアの3種類」とした理由があります。例えば、微妙にサイズを間違えても返品・交換の対応が安心だからです。これまでなら「100円だから」と諦めていた商品も、現代では「100円なのにすごい」に変わっています。

＜プロフィール＞
伊藤まき（ito maki）
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感！　貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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