中学受験否定派の「勉強漬けでかわいそう」の声に反論――サッカーをやめた息子の母は語る

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 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

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 今年も中学受験の本番の日々が始まった。これは何を意味するかと言えば、終わるや否や、次年度がスタートするということだ。つまり、我が子に中学受験を経験させようかと悩んでいる、春から小学4年生になる子の親にとっては、「決断の時」を迎えるということになる。というのも、中学受験は、小学3年生の2月スタートが一般的なのだ。

 塾にもよるが、国語・算数・理科・社会の4科目受験を想定した4年生(新4年生含む)は、塾での拘束時間が週2日で計6時間くらい、5年生は週3日で計9時間くらい。これにプラスして隔週末に模試やら、組み分けテストなどが入ってくる。

 6年生は最終学年なので、土日も含めて週4日ほど、計12時間程度の拘束時間になることもある。もちろん、テストは頻繁に行われ、むしろそれが普通だ。これに加えて、長期休み中は「講習」でスケジュールが埋まっていく。

 こうした実情を受け、中学受験否定派の人たちからはこういう声が飛んでくる。

「小さな子どもを勉強漬けにしてかわいそう!」
「教育虐待だ!」

 筆者は中学受験の取材を20年近く続けているが、この「かわいそう」だという意見を数多く耳にしてきた。ところが、意外なことに「かわいそう」だと声高に言う人に限って「イメージ先行」。つまり、中学受験に経験がないケースが少なくないのである。ごくたまにニュースになる中学受験絡みの虐待事件などが大きく報じられることもあり、そのイメージが強く印象に残って、実態がつかみにくいのかもしれない。


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