ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。

そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、1月2日~8日公開の動画をチェックします!

少年忍者、逸材登場の自己紹介は必見!

 8日の動画は「少年忍者【自己PR】Snow Manに名前を覚えてもらえ!」(再生回数は10日時点で42万台)。前任のSnow Manメンバーも出演し、新たに「Jr.チャンネル」の仲間入りを果たした少年忍者の「自己PR」がメインの回となっている。進行役は、Snow Man加入前に少年忍者の一員だったラウールが担当し、まずは「動画作りで大事なポイント」の話に。佐久間大介が「心から楽しむこと」と答えた瞬間、ラウールは「はい、違います。違います」と即否定。向井康二、深澤辰哉のコメントに対してもクールにかわしており、約1年前の初々しさからは想像できないほど、ラウールの成長ぶりが垣間見える一幕でもあった。

 一方、ラウールいわく、実際の正解は「人に覚えてもらうこと」だといい、今回は「自己PRバトル!! 渡辺翔太にフルネーム覚えてもらうまで出演できません!」と題した企画を行うという。メンバーそれぞれが30秒ずつ自己紹介し、22人分が終わった後、渡辺がフルネームを答えられれば、次回も出演できるとのこと。重要な役目を任された渡辺は「俺の責任ヤバくない?」と困惑していた。確かになぜ渡辺が選ばれたのかは疑問ながら(覚えられなさそうだから?)、テーマ自体は少年忍者に詳しくない視聴者に向けた良心的な企画であり、スタートにピッタリだ。

 重圧がのしかかる中で、渡辺は「YouTubeは、ホントにみんなが思っている以上に楽しいし、覚えてもらう機会がスゴく大きいから。本当に全員に出てもらいたいから、俺は全力で」と後輩のために奮起を約束。

自己紹介タイム前には少年忍者の緊張が伝わってきたのか、「俺に(アピール)っていうより、カメラ越しの、見てる視聴者の人にも覚えてもらえるっていうことは大事かもしれないんで。とにかく気にせず、楽しむことが一番だと思うんで、僕も頑張ります!」と、温かい言葉をかけてあげていた(優しい)。

 渡辺自身、もともと名前を知っている子も多いと思われるが、こうも人数が多いと、もはや“どれだけ印象付けられるか”のオーディション制だ。しかし、トップバッターの内村颯太はいきなり「うちむら しょうたです!」と、肝心の名前を間違える始末(翔太に引っ張られた?)。以降の川崎皇輝、北川拓実らも名前の連呼や特技披露(アクロバットや歌)など、積極的に自分の長所を売り込んでいく。後輩思いなお兄ちゃんたち(Snow Man)は、随所で「特技とかないの?」(佐久間)「歌っちゃえ!」「そして名前を言う!」(深澤辰哉)と、フォローを入れていた。

 元気いっぱいの元木湧は、脇を締める動作をしながら「元木ワクワク!」と名前を強調(掴みはバッチリ)。いきなり上着を脱いでバク転やバク宙を披露した安嶋秀生の番では、渡辺が思わず「ヤバくない?」と、“オネエ”のようなリアクションに。平塚翔馬の特技「高くジャンプ」には、Snow Manも大爆笑したほか、アニメオタクの佐久間は自称「陰キャ(根暗)」の豊田陸人に親近感を抱いていた。そんな中、筆者が個人的に気になったのは、カーキのロングコートが特徴的な深田竜生(17)だ。

 開口一番に「初めてです!」と言い出したかと思えば、「まだ1年経ってます。ジャニーズに入って……」と、おかしな日本語で挨拶。

開始5秒もしないうちに、かなりの天然キャラであることは丸わかりだったが、その後も名前の漢字について「深い田んぼに“唐揚げ”に……」と、たどたどしく話していた(おそらく竜田揚げの竜を説明したかった模様)。これを受け、向井らが「覚えやすい」と気を遣ったにもかかわらず、「あ、ありがとうございます。あんま覚えられないっす」と笑顔でサラリ。

 加えて、「特技はありますか?」(深澤)「特技は、特にないです!」(深田)と正直に申告するあたりも好印象だ(素直にすくすく育ってきたことが伝わる)。さらに、終盤に差し掛かったところで「えっと……こっちの歯がちょっとへこんでるのが……これがちょっと気に入って……」とチャームポイントを訴え始め、深澤は「いま言うかー!?」と、ツッコミ。「へこんでるのが深田です」と締めるなど、動画内でも良い意味で周囲をかき回してくれそうな伸びしろを感じた(逸材現る?)。

 また、あこがれの先輩がKing&Prince・岸優太だと話した長瀬結星に対しては、「だよね! 岸に似てるよね!」(深澤)「岸っぽい!」(佐久間)「めっちゃわかる!」(阿部亮平)と、納得の声が続出。田村海琉(13)からは一気に“親目線”で見守るSnow Man。続いて、「田村くんと同じ最年少の小田将聖です。形は汚いですが、特技はバク転です。やってみます」と、バク転からの正座でフィニッシュ。「もういっちょう!」と再びバク転を見せ、「お願いします!」とお辞儀したのだった(最年少にして、礼儀正しい上に言葉遣いも綺麗)。

 18年の入所当時、「坊主の子」としてファンの間で話題になった久保廉は「久保廉です。Snow Manさんと会った時は坊主でした」と、コメント。メンバーも久保は認識しているようで、現場に大きな笑いが起こった。ラストの川崎星輝が名前を連呼している時は、実の兄・皇輝が頷きながら見つめる場面も(15分13秒頃)。こうして各々のPRが終わり、解答タイムへ。ところどころで下の名前が怪しい部分もあったものの、渡辺はなんとか最後まで完遂し、一同大盛り上がり。先輩という立場でも威張らず、名前がすぐに出てこなかった人には、「ごめん」と謝る配慮にも筆者は胸を打たれた。「Jr.チャンネル」スタッフは彼が全問正解できないと思っていたのか、「翔太すげえ!」とのテロップに心の声が表れている。

 晴れて、次回は全員が出演できると決まった少年忍者。メンバーを代表し、織山は「今までのSnow Manさんに負けないように僕たちも頑張りますので、よろしくお願いします!」と、意気込んでいた。

 5日の動画は「HiHi Jets【あけおめ】2020年もHiレベルで行きます!!」。さっそく、猪狩蒼弥が「2019年、意外とさ、振り返ってみるとあっという間だったよね」と切り出すと、高橋優斗は「ポケベル(9月配信)とかもやったりとかもしたし。それこそ、ご飯系の企画っていうのも2019年からなんじゃない?」と、昨年の企画についておさらい。今年やりたいことを問われた猪狩は、「もういい加減、チーターと競争したい」と、長年の夢であるローラースケートVSチーターでの戦いに思いを馳せた。さらには、「はじめしゃちょーさんとスマブラやりたい」「催眠術をかけられたい」(猪狩)「大食い企画」(高橋)「北海道行きたい」(井上瑞稀)といった案も。

 一方、この動画のサムネイルは、猪狩の肩が露わになったセクシーな状態で、高橋&猪狩は妖艶な表情を浮かべている。動画内でも肌の露出を期待してしまったファンが多かったのか、SNSやコメント欄では「HiHi Jets、サムネ詐欺……」「サムネ、全く関係なくて笑った」「本編にはない、お色気サムネがじわじわ笑える」と動画の内容とは整合性のないサムネイルに反応する声が。スタッフやメンバーの狙いがあるのかは定かではないものの、再生回数は10日時点で29万台とあって、「これの再生回数が伸びてるのは絶対にサムネのおかげだよね。サムネって大事(笑)」「HiHi Jetsの再生回数が伸びてるのはサムネのせい?」と、ファンは指摘している。

 そんなHiHi Jetsといえば、プライベートの写真がネット上に流出した一件で、昨年9月上旬より橋本涼&作間龍斗が活動を自粛し、以降は猪狩、井上、高橋の3人体制で奮闘してきた。しかし、年明けに今年から5人での仕事を再開すると発表。1月8日、作間が公式携帯サイト・Johnny's webのグループ連載「伝記」で近況を綴り、ファンを喜ばせた。「Jr.チャンネル」の撮影にはどんな形で戻ってくるのか、今後の展開に注目が集まる。

 3日の動画は「7 MEN 侍 【謹賀新年】あけおめ挨拶が…なぜか不満爆発!?」(再生回数は10日時点で11万台)。こちらも、7 MEN 侍メンバーがYouTubeで取り組みたい企画について、「東京オリンピックにちなんで、得意なスケートボード」(中村嶺亜)「メンバー全員でドライブロケ」(菅田琳寧)「カラオケ」(今野大輝)とそれぞれコメント。そんな中、いつも率先してボケる賑やかしキャラの最年少・佐々木大光が「キャラ変えようかなと思って。かっこいいキャラ(に転身)」と言うものの、「無理だよ」と中村にバッサリ斬り捨てられた。

 続いて、菅田が「克樹は?」と本高に意見を求めると、佐々木が「『フライング』したいって言ってた」と代弁。本人は「フライング!?」と寝耳に水の様子だったものの、その場で佐々木主導の“フライングを疑似体験するミニコント”に発展。しかし、佐々木は「行ってきま~す」と飛び去った本高を完全に無視して「僕はね……」と、しゃべり始めてしまった。結果的に自分がスベったような形になった本高は、戻ってくるなり佐々木に突進。「2人の絡み初めて見た!!」と菅田はつぶやいていた。

 というのも、本高と佐々木といえば、「【メンバーへの想い】本音で語る…キャンプファイヤー!」(昨年11月公開)内で、「俺は……嫌いだった」「普段のプライベートでさえも気まずかった」(佐々木)「っていうか、最初っから違くね? 俺ら」(本高)などと明かした通り、“気まずかった過去”がある2人なのだ。現在はわだかまりが解けたためか、菅田の一言を受け、揃って照れくさそうな笑みを浮かべていた(ちなみにキャンプファイヤーロケの際、菅田は不在だった)。

 一方、SixTONESに代わって「Jr.チャンネル」に加入した8月以降、「【武者修行!!】お題をクリアするまで石段を駆け上がれ!」「侍の食事を体験せよ!」「江戸時代の遊びをやってみた!」「江戸時代のキャンプを体験せよ!」と、“侍”関連のお題に挑戦してきた7 MEN 侍メンバー。佐々木は「あのさぁ、(企画が)侍にちなみ過ぎじゃなかった?」とスタッフへの愚痴をこぼし、「頼みますよ!」と、念押し。「駕籠(かご)」で移動した回に関しても、「あれホントやりたくない」(中村)「めちゃくちゃカットされてるし。3時間をもう10何分に!」(佐々木)と、文句タラタラだった。

 4日にアップされたのは「美 少年【2020あけおめ】今年やりたいこと発表です!」(再生回数は10日時点で15万台)。19年は、8月にアメリカ・ロサンゼルスに行った際の密着動画、人気YouTuber・はじめしゃちょーとコラボレーションするなど、イベントも多かった美 少年。また、チャンネル開設当初は積極的に言葉を発する機会も少なく、置物状態だった金指一世が下半期頃より“キャラ変”し、視聴者をハラハラ・ドキドキさせつつも、楽しませてくれている。今回の動画では、佐藤龍我が「今年も金指くんが覚醒します!」と煽ると、本人は「2020年もYouTube、美 少年で全力で盛り上げま~す! お願いしま~す!」と、宣言した(やや照れ気味)。

 岩崎大昇は今年の目標について、「はじめしゃちょーに(大乱闘スマッシュブラザーズで)リベンジしたい」と話し、浮所飛貴は「6人でどこかに遠出したい」とコメント。8月に18歳になる岩崎は免許を「速攻で取る」といい、「ドライブしようぜ」と、乗っかった。「お泊り企画」(藤井直樹)「ドッキリ仕掛けたいね、みんなに」(佐藤)「1人だけあることが知らされないドッキリ」(金指)と盛り上がったところで、「まぁ、いろいろやりたいこと、みんなあると思いますけど。それが2020年ね、できると……」と、トークの締めに入った岩崎。忘れ去られた那須雄登は、思わず「那須もいるよー」とアピールした上で、「スポーツセンターに行きたい」と要望。

 浮所が「運動神経、誰が一番いいのか選手権とか」と構想を広げるも、ここで岩崎は「まぁまぁ、藤井はないじゃん」と毒づき、「身長制限で、まず門前払いされる可能性ある」とさらに痛烈な一言。岩崎による最年長・藤井イジりに、メンバーは大笑い。確かに160cm台の藤井は美 少年の中でも小柄であり、特にこの日は、スタイル抜群の佐藤と、比較的に背が高い岩崎に挟まれて立っていたため、より身長の低さが目立ってしまっている。個人的には、手を叩いて爆笑する浮所&那須コンビと、なぜか後ろに振り返って笑う佐藤&金指コンビの絶妙なバランスの良さが気になった。

 1月1日配信の少年忍者の「【新年の抱負】これからよろしくお願いします!」に続き、2日~5日にかけてTravis Japan、7 MEN 侍、美 少年、HiHi Jetsによる新年の挨拶動画が4本公開された。いずれも2~3分前後とコンパクトな仕上がりで、2019年の撮影を振り返っているほか、今年の目標などを述べている。  

 「Travis Japan【夢語る】新春のごあいさつ2020」(再生回数は10日時点で37万台)では、まず七五三掛龍也が「一番はTravis Japanで、今年は絶対に(コンサート)ツアーをやりたい」と、グループとしての夢を口に。また、SixTONES&Snow Manの卒業に伴い、Travis Japanが「ジャニーズJr.チャンネル」の年長組になったことで、川島如恵留は「大人っぽい企画とかやってみたくないですか?」と、話を振った。これを受け、松田元太は「誰かメンバーが運転してドライブとか」とリクエスト。これ以外にも「釣り」「ヒグマと対決」(宮近海斗)「川辺でバーベキュー」「サバイバルゲーム」(松倉海斗)「マグロとサバイバル」(中村海人)「メンバーの髪形をセットしたい」(七五三掛)「オリンピック・パラリンピックに関すること」(川島)など、アイデアが次々と飛び出した。

 なお、今回は京都ロケ編やお泊り企画は不参加だった吉澤閑也が復帰しており、「スノーボード」がやりたいと主張。撮影に不在だった理由は明かされていないものの、一部ファンはけがを心配していただけに、今後は無理のない範囲で体を張った企画に挑んでもらいたいものだ。

 コメント欄やネット上では「しーくん、お帰りなさい。2020年も応援してます!」「しーくんがいると安心感がスゴい」「前週の京都のお泊まり企画が最高だったので、次はしーくんも入れて7人でのお泊まりが見たい!」「元太提案のメンバーが運転してのドライブ企画、需要しかない! ぜひお願いします」「ヒグマと対決、マグロとサバイバルは謎」「ヒグマと対決が一番恐ろしい……」と、さまざまな感想が上がっている。