写真ACより

 アニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』(ニコニコ生放送、TOKYO MXほか)のセーラーヴィーナス役や『ハヤテのごとく!』(テレビ東京系)の桂ヒナギク役、またTBSでアニメ化もされた恋愛シミュレーションゲーム『アマガミ』の森島はるか役などで知られる声優・伊藤静が、4月30日、公式ブログにて離婚を発表した。伊藤は2012年に一般男性との結婚を発表したが、8年でその生活にピリオドを打った。

 伊藤の離婚報道を受けて、ネット上では「また声優の離婚か」「どうして声優は離婚率が高いんだろう」とささやかれている。というのも、伊藤が出演した『ハヤテのごとく!』では、主人公を演じた白石涼子が、12年に結婚した一般男性と1年足らずでスピード離婚。ヒロインの一人を演じた田中理恵も、12年に山寺宏一と結婚し、18年に離婚に至っているからだ。

 声優の離婚は、以前はニュースとして取り上げられることが少なかったが、メディア露出が増え、声優人気が高まっていることから、現在ではトップニュースとして扱われることもあり、自然と目につきやすくなった。近年では、16年に年の差12歳の“姉さん女房婚”が話題となるも、18年に離婚した榎本温子と石井マーク、先に挙げた田中と山寺などの声優同士の離婚が、特に大きな話題を呼んだ。

 山寺といえば、現在は顔出しでテレビ番組にも多数出演し、「声優界のレジェンド」として広く認知されているベテラン声優。

1993年に同じく声優のかないみかと結婚、06年に離婚。その後田中と再婚するも、6年間の結婚生活に終止符を打った。

「あの2人の結婚は難しかったのではないかと思います。山寺は演技の高みを目指すタイプですが、一方の田中は与えられた仕事を正確にこなすタイプで、仕事観が全然違うんです。山寺は自分に厳しい分、それを相手にも求めるタイプなので、写真集を出すなどビジュアルを磨くことに比重を置き、言われたことをこなすタイプの声優である田中とは、そもそも釣り合わなかったのではないかと、業界内ではウワサされていました」(声優業界関係者)

 声優も俳優やタレントと同じように、自分の芸を磨く仕事。同業者はライバル同士となるために離婚となるケースも多いのだという。

「一般人と結婚している声優、特に元ファンと結婚した男性声優のほうが、円満な結婚生活を続けている場合が多いですね。森久保祥太郎は同業の浅川悠と07年に結婚したものの、わずか2年で離婚。その後、自身のファンクラブに入会していた現在の妻と14年に結婚し、1児をもうけています。女性関係が奔放とウワサされていた森久保が、6年間も結婚生活を続けているのですから、まあ順調なのではないでしょうか」(同)

 声優の結婚は、いまだ「内助の功」のほうがうまくいくのかもしれない。