「女性自身」6月9日号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 検察官の定年延長問題で世間の注目を浴びていた黒川弘務東京高検検事長が、緊急事態宣言中にマージャン賭博を! でもって速攻で辞任した。

辞任させたら退職金払われるし弁護士にもなれる。ダメでしょ、と思っていたら、今度は甘い処分をめぐり、またも安倍晋三首相の嘘が。これまでも息をするように嘘をついてきた人物だが、こんなご時世でも嘘をつく。それがこの国のトップ――。

第508回(5/21~5/26発売号より)
1位「手越祐也『もう限界…次はクビ』ジャニーズからの最後通告」(「女性自身」6月9日号)
同「NEWS手越祐也 ジャニーズ年内退所を決意」(「週刊女性」6月9日号)
2位「浜崎あゆみ“自伝ドラマ”『M』に沈黙貫くわけ」(「女性セブン」6月4日号)
3位「昭恵さんが許せない『ドケチな小池都知事』」(「女性セブン」6月4日号)

 衝撃情報が飛び込んできた。NEWS手越祐也の退所情報を本日26日発売の「女性自身」と「週刊女性」が同時に報じたのだ。

両誌が伝えた手越を巡る状況はほぼ同じ。

 まず緊急宣言下の4月下旬、手越が女性数人との飲み会を開催したという5月13日発売号の「週刊文春」(文藝春秋)報道を紹介。そして、すぐさまジャニーズ事務所が謝罪し、チャリティーユニット「Twenty★Twenty(通称・トニトニ)」から手越が外されるという一連の経緯を振り返っている。その理由として滝沢秀明副社長が陣頭指揮し、ジャニーズタレントが一丸となってコロナ感染防止を呼びかけるチャリティユニット「トニトニ」の趣旨に手越が背いたこと、事務所としては3月半ばから外出自粛を通達していたが、それにも背いたこと、またレギュラー出演する『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で森三中の黒沢かずこがコロナ感染したことでプロデューサーから外出自粛が通達されていたが、それにも背いたことが指摘されている。

 手越を巡る事情は両誌とも同じトーンだが、そこには差異があった。それが肝心の手越退所が「誰の意思か」ということだ。

 まず「週女」では手越が事務所に自由を奪われていると不満を持ち、自ら退所を決意したとしてこう記している。

〈4月下旬に、プライベートで仲のいい友達数人と飲み会をした際に、“もう事務所を辞めようと思ってる”と話していたそうです。数年前からこうした発言が増えていたといいます〉
〈事務所には、まだ退所の意思は伝えていないと聞いています。(略)早ければ年内に退所する可能性もありますよ〉

 一方「自身」はというと、手越は昨年正月に周囲に退所の意思を示していたこともあったが、嵐活動休止を受け一転やる気に。しかし今回の飲み会発覚で、事務所からこんな最後通告を受けたとしている。

〈この数年、立て続けに問題を起こした手越に対して、事務所も我慢の限界に達していた。


「話し合いのなかで、手越さんに「『次、問題を起こしたら退所を覚悟して』と告げたそうです」(音楽関係者)〉

 この両誌の違いはジャニーズ事務所との“距離”によるものだろうが、手越の退所が現実味を帯びていることは間違いない。さらに注目すべきは両誌の記事が書かれたのが、「文春オンライン」が23日に報じたさらなる手越スキャンダル以前だということだ。

 23日の「文春オンライン」では、同日未明、手越が六本木のラウンジやバーを複数ハシゴ、これまた女性たちと朝まで豪快に酒盛りをする様子をすっぱ抜いた。4月下旬のパーティに続き、またもやの豪遊。手越退所は決定的かも。

 と、ここまで書いたら、手越芸能活動休止の一報が!! やはり。

詳細は来週!

 テレビ朝日、幻冬舎、そしてエイベックスが絡み、異例の力を入れているといわれるドラマ『M 愛すべき人がいて』。このドラマの原作はノンフィクションライターの小松成美が浜崎あゆみに取材した同名の“自伝小説”のはずだが、しかし“主人公”である浜崎は「ドラマについて、一切の沈黙を貫いている」と「女性セブン」が伝えている。それだけでない。浜崎の前で『M』を話題にするのも御法度で、さらに主役を演じる安斉かれんとも一度も顔合わせをしていないらしい。そして浜崎の元カレでもあるエイベックス松浦勝人会長が安斉に入れ込んでいるとも。

 そして「セブン」では浜崎沈黙の理由を、“ポストあゆ”といわれる安斉が浜崎と比べられがちで「何かを発言すると作品や関係者に影響が出ることがわかっているから沈黙しているのでしょう」と解説するが本当か!? まるで浜崎が安斉に嫉妬しているようにも取れる。

 そもそもこの『M』、原作本発売当時から、その背景にあるいろいろな事情が指摘されていた。「なぜ今頃暴露!?」という浜崎の売名などという批判、さらにその逆で松浦会長が浜崎をダシにした自己宣伝との指摘もあった。そして考えれば浜崎が今さらこんな売名をする必要もないし、幻冬舎とエイベックスが組んでいるから浜崎はそれに抗えなかったというのが順当だと思う。だからこそ、ささやかな抵抗として浜崎は沈黙を貫いているのではないか。

 だいたい松浦会長といえば、最近でも「文春オンライン」で偽装離婚や大麻使用疑惑を告発されてもいる。さらに6月に開催予定の株主総会で、CEOから辞任することも明らかになっている。

しかし「セブン」記事ではそれらは完全スルー。なんだかな。

 これまた本当なら相当びっくりする記事が。コロナ感染拡大の状況で花見や大分旅行をして批判されてきた安倍昭恵夫人が、小池百合子に怒り心頭だという。その理由は昭恵夫人が経営する居酒屋「UZU」にある。休業を余儀なくされている「UZU」だが、都からの100万円の協力金では店が潰れる、小池知事のケチ! ということらしい。いやいや、一般の飲食店経営者がそう思うのは当然だが、そもそも飲食店などに対する国の休業補償を頑なに否定していたのは安倍首相、あなたの夫ですよ。ケチなのはあなたの夫のほうがずっと上ですよ! にわかには信じがたい話だが、しかし昭恵夫人ならあり得る、と思ってしまった。