
「本当に芸能界のお父さんみたいな。東京のお父さんみたいな感覚」と、嵐・相葉雅紀が亡き大先輩である志村けんさんについて語ったのは今年8月、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)でのことだった。そのかけがえのない”父親”から継いだ大切な“財産”について、テレビ関係者の評判を聞いてみた。
今年9月26日、16年半の歴史に幕を閉じた志村さんの冠番組『天才!志村どうぶつ園』(同)を受け継ぐ形で、相葉がメインMCとなって10月3日からスタートした『I LOVE みんなのどうぶつ園』。今年3月に志村さんが亡くなった直後の放送では、相葉を含めた出演者一同、「大切な番組を守っていきたい」と口にし、その死を悼んでいた。
「しかし、志村さんの名前を外した形で“新番組”がスタート。視聴者も多かれ少なかれショックを受けたことでしょう。さらに驚いたのは、その後継番組の内容です」(業界関係者)
10月17日の『I LOVE みんなのどうぶつ園』は、こんなオープニングから始まる。番組オリジナルトレーラー「どうぶつ園号」に乗り込んだ相葉が、車内のモニターに映し出された、さまざまな動物にまつわる動画から気になるものを選ぶというものだ。
「相葉は『いや~、今日もいろいろあるよ。どうしよう』『どれも気になるんだよな~』などと迷いながら、あるモニターに注視。『環奈ちゃん、また行ってくれてるじゃん』『ちょっと見てみよう』などと演技しながら、橋本環奈が活躍する動画をチョイスしていました。こうした”小芝居”が入る前振りは、今どきの演出にしては、なかなか珍しい。最近のバラエティぽくありません」(番組制作会社スタッフ)