3月21日、綾瀬はるかが主演を務める連続ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)の最終回が放送され、平均視聴率20.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。ネット上では「最高!」と絶賛の声が多く、早くも“ロス”を訴える声が多いものの、一方で物語の結末に「あっさりしすぎ」「ミスリードが多かった」と不満を抱く視聴者もいるようだ。
同ドラマは、綾瀬演じる警視庁捜査一課の刑事・望月彩子と、高橋一生演じるサイコパスな殺人鬼・日高陽斗の“魂”が入れ替わる「究極のエンターテインメント」を謳うミステリー作。最終回直前の9話までのストーリーで、彩子と日高の魂は元に戻り、連続殺人を犯していたのは、日高と生き別れた双子の兄・東朔也(迫田孝也)だと判明。日高は兄の犯行が発覚しないように、後始末をしていたと真相が明らかになっていた。
しかし、犯人が殺人のシナリオを模倣したと思われる漫画『暗闇の清掃人Φ』の中に、殺人を指示する“ミスターX”なる人物がいたことから、視聴者の間ではほかに“黒幕”がいるのではないかと話題になり、SNSを中心に考察合戦が過熱。彩子の同居人・渡辺陸(柄本佑)や望月の後輩刑事・八巻英雄(溝端淳平)などの名前が候補として挙がり、盛り上がりを見せていた。
「そんな中、最終話では、警察に逮捕された日高が持病で亡くなった兄をかばい、全て自分の犯行だと供述。
なお、ラストシーンは事件から数年後、最初に魂が入れ替わった歩道橋で待ち合わせをする望月と日高の姿が描かれた。日高が殺人事件の凶器となった「月と太陽の入れ替わり伝説」がある奄美大島の“丸い石”を望月に見せたところ、再び2人の魂が入れ替わってしまう……という場面でエンディングを迎えた。
「この結末には『最高のオチ!』『まさかここで入れ替わるとは』『えっ、階段から落ちなくても入れ替わるの?』『これは蛇足だった気がする』などと、視聴者の評価は真っ二つに分かれています。
4月期からは、同枠で05年に放送された阿部寛主演の大ヒット学園ドラマ『ドラゴン桜』(同)の続編がスタートするが、『天国と地獄』以上の高視聴率をマークできるか、注目したいところだ。