中学受験を毛嫌いする担任に「勉強漬け」と言われ……『二月の勝者』は将来が心配!?

 希美さんの怒りは担任の先生との直接対決で沸点に達する。

「こないだPTAの役員会で学校に行った時に担任の先生にお会いしたんです。そしたら、先生がわざわざ私に近付いてきて、こうおっしゃったんです。『S塾に行かれているそうですが、小学生が勉強漬けとはいかがなものかと思いますね。将来が心配です』と。確かに勇人は勉強していないとは言いませんが、本人にはどうしても行きたい学校があり、そこを目指して頑張っているんですよ。学校で授業妨害をしているわけでもないのに、なんで、こんなことを面と向かって言われないといけないのか……。応援してくれなくていいから、せめて邪魔しないでほしいです」

 中学受験組を目の敵にしているとしか思えない先生は少なくはなっているが、少数派ながら存在し続けていることも事実。たいてい、過去に中学受験組の子どもが生意気な態度を取ったとか、行事に非協力的であったとか、受験直前の1月に長期で欠席したというような「負の記憶」を抱えているように感じる。

 そんな憤慨するできごとがあったばかりの希美さんだが、ちょうど、その日に勇人くんが発した疑問には考えさせられたという。

「Bくんって足が速い子がいるでしょ? Bくんが、こないだサッカーでスカウトっていうの? そういう対象者に選ばれたんだって。Bくんは教室でもボールの練習を欠かさないし、サッカーに賭ける情熱はホントすごい。で、担任の先生は皆の前でBくんのことをめちゃくちゃ褒めたんだよ。それはいいんだけど、同じように一生懸命やっていることなのに、サッカーなら良くて、勉強はなんでダメなのかな?」

 時に大人は子どもに対して運動を頑張ることは正しくて、勉強を頑張ることはかわいそうなことだと否定する。サッカー少年に「サッカー漬けでかわいそう」とは聞かないが、中学受験生は「勉強漬けでかわいそう」などという言い方で、その批判をまともに受けることが多い。

 勇人くんが指摘するように、何かに頑張るのはスポーツでも勉強でもすごいこと。自分自身のレベルを上げていきたいという目標を持てるのは幸せな生き方だ。変な先入観を持つのは、きっといつも大人のほうなのだ。

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