10月12日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、先月末に起こった宝塚歌劇団団員の自殺について詳報している。その背景には、同誌が以前から報じていた団員間のいじめがあったといい、加害者の実名まで掲載。
「文春」は今年1月と2月に劇団内のいじめ疑惑をスクープ。宙組娘役が下級生の額にヘアアイロンでやけどを負わせた事件が発生していたと伝えたが、劇団側は「事実と異なる記事」として、同誌に抗議すると主張していた。
「そんな中、9月30日に兵庫・宝塚市のマンション敷地内で団員の25歳女性が死亡していたことが発覚。自ら身を投げ、転落死した可能性があると報じられました。10月1日には劇団の公式サイトでも『宝塚歌劇団員の死亡に関する報道がございました。
この間、ネット上では、劇団の「隠蔽体質」を批判する声が噴出。こうした状況を受け、7日には劇団側が会見を実施したが、企画室長・渡辺裕氏は「今、劇団としては、いじめという事案があると考えていない」とコメント。しかし、団員の転落死について、その事実関係や原因を把握するために、外部の弁護士らによる調査チームを立ち上げることを明言した。
宝塚歌劇団宙組で退団希望者が続出? 事実とあらばいじめの裏付けに
「そんな中、同12日発売の『文春』は、亡くなった団員が『4人の上級生から集団リンチのような目に遭っていた』と報道。さらに加害者の実名を挙げ、『この嘘つきが!』『文春なんてどうでもいい! 言いたいことを言わせてもらう!』といった罵声を浴びせたなど、詳細な情報を多数掲載しています」(同)
劇団側は当初からいじめ報道を否定していたが、今回の記事も「事実無根」だというならば、「名誉毀損で裁判所に訴えるしかないといえるほどの攻めた内容。
逆に、同記事を掲載した「文春」は、いじめは事実であると確信を持っているのだろう。
「同誌はいじめ問題を受け、“宙組の退団希望者が続出している”とも伝えています。もしそれが現実になった場合、実際にいじめがあったことの裏付けになるでしょう」(同)
亡くなった団員のためにも真相が明らかになり、劇団に“闇”があるならばすべて暴かれてほしいものだ。
宝塚歌劇団の“隠蔽体質”に批判――「なぜテレビで報じない?」マスコミへの疑問も 9月30日、宝塚歌劇団の団員である25歳の女性が、兵庫・宝塚市の自宅マンション敷地内で死亡したこと、また18階から自ら身を投げ、転落死した可能性があることを、一部...


「タカラヅカいじめ裁判」宝塚歌劇団96期生、マスコミが沈黙した内容の全貌 10月1日、宝塚歌劇団の公式サイトがニュースを更新。「昨日、宝塚歌劇団員の死亡に関する報道がございました。


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