北朝鮮の強制建設ボランティア「金持ちは免除、貧乏人だけ行かされる」

北朝鮮の強制建設ボランティア「金持ちは免除、貧乏人だけ行かされる」
三池淵郡の建設現場を視察する金正恩氏(2018年8月19日付労働新聞)

北朝鮮の歴代指導者は「ハコモノ大好き人間」ばかりだ。

金日成主席は、韓国のソウルオリンピックに対抗するため世界青年学生祝典を開催した。それに合わせて平壌市内に15万人を収容可能な5.1競技場(メーデースタジアム)、羊角島(ヤンガクト)サッカースタジアム、国際通信センター、羊角島国際ホテルなどを次から次へと建設した。また、金正日総書記は1984年、当時アジアで最高層だった韓国の63ビルに対抗するために、105階建ての柳京(リュギョン)ホテルの建設を指示した。

その莫大な建築費が国家財政にのしかかり、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の遠因となったとも言われている。また、建設が中断した柳京ホテルは「世界最大の廃墟」「北朝鮮の墓標」などと揶揄される始末だ。

それにもかかわらず金正恩党委員長は、父親と祖父の「ハコモノ大好き気質」を受け継ぎ、大型ダム、タワーマンション団地、高級リゾートなどの建設を繰り返している。

それを支えているのは朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊と、「突撃隊」と呼ばれる組織だ。1946年4月に北朝鮮臨時人民委員会(北朝鮮政府の前身)が、農業生産の目標達成のために作った一種の強制ボランティア組織で、その後は各地の国策建設事業の労働者確保の目的で使われるようになった。

北朝鮮当局は、金正恩氏が国策事業として進める両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)郡再開発を2020年までに完了させるために、全国で大々的な突撃隊の動員に乗り出した。対象となるのは20代から40代の国民だが、その選抜過程に差別があると不満の声が上がっている。

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