触ると崩れるコンクリ壁…手抜きマンション「崩壊前夜」の恐怖

触ると崩れるコンクリ壁…手抜きマンション「崩壊前夜」の恐怖
平壌のタワーマンション地区、黎明通りの建設場を現地指導した金正恩氏(2017年1月26日付労働新聞より)

北朝鮮の首都・平壌では2014年5月、完成したばかりの高層マンションが崩壊。500人が犠牲になる大惨事があった。北朝鮮当局は従来、こうした事故を徹底して隠ぺいするが、このときは犠牲者の多くが朝鮮労働党中央委員会の職員家族だったこともあって、やむをえず公表している。

こうしたこともあり、北朝鮮国民はマンションの安全性に非常に敏感だ。それなのに最近においても、重大な事故を予感させる建設案件が後を絶たない。

北朝鮮の金正恩党委員長が旗振り役となって進めている「革命の聖地」、三池淵(サムジヨン)の開発プロジェクト。近隣にある両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)市でも、都市再開発が同時に進められている。

町並みがきれいになり、地元住民は喜んでいるかと思いきや、懸念の声があがっていると現地のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

三池淵や恵山の建設現場のいたるところに掲げられているスローガン「万里馬式速度戦」。

金正恩氏の祖父、金日成主席は1956年12月、一日に千里を駆けるという伝説上の馬の名を取った大増産運動「千里馬運動」を提唱した。朝鮮戦争で焼け野原となった国土を、千里馬の勢いで再建するという意味合いだ。

金正恩氏の父、金正日氏は1974年2月の朝鮮労働党中央委員会第5期8次全員会議で金正日氏が「走る千里馬のようにさらに拍車をかけ、新たな千里馬速度、新たな平壌速度で疾風のように駆け抜け、(1976年までの)6カ年計画を党創建30周年(1975年10月10日)までに終えよう」と呼びかけたことをきっかけに「速度戦」という言葉が登場した。それをさらにスピードアップさせたのが、金正恩氏の提唱した「万里馬式速度戦」というわけだ。


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