北朝鮮の取締官「年越し費用」は庶民からのワイロ

北朝鮮の取締官「年越し費用」は庶民からのワイロ
三池淵(サムジヨン)郡を視察した金正恩氏(2018年10月30日付朝鮮中央通信)

今年に入って金正恩党委員長が打ち出した方針の中で、とかく評判の悪いのは「非社会主義現象の取り締まり」だ。

非社会主義とは、密輸、賭博、売買春、違法薬物の密売や乱用、ヤミ金融、宗教を含む迷信などに加え、韓国など外国のドラマ・映画・音楽の視聴など、当局が考える社会主義にそぐわない行為を指す。

役人たちにとって、こんなビッグチャンスはない。最高指導者の言葉と取り締まり権限をタテにワイロをせびり取れるからだ。両江道(リャンガンド)の情報筋は、年末を前にして彼らが活動を活発化させていると伝えた。

取り締まりはこのような形で行われる。彼らは市場を急襲し「中国からの密輸品で麻薬成分が入っているかもしれない」などの理由で商品を没収する。商人からは「庶民にとって大切な薬なのになぜ奪うのか」と激しく抗議され、周りの商人まで加勢するなど騒ぎになったが、品物を返すことはなかった。

品物をすべて奪われた商人は、コネを使って取り戻そうとしたがうまく行かなかった。ところが、カネとタバコをワイロとして差し出したらすぐに返してくれたという。ハナからワイロ目的だったことがわかる。

彼らは恵山市内のみならず、近隣の農村にまで遠征して同様の行為を繰り返している。村の小さな売店で中国製の食品を見つけると「衛生検疫所の検査を受けていない」といちゃもんをつけて没収する。家の一部を改造して店を構えている人に対しても「なぜ税金を払って市場で商売しないのか」と嫌がらせをするという。


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