中国の圧力でつぶされた「金正恩カジノ事業」のなれの果て

中国の圧力でつぶされた「金正恩カジノ事業」のなれの果て
今月6日の労働新聞に掲載された新義州のマンションの完成予想図(画像:労働新聞)

中国遼寧省の丹東から国境の川の向こうに目をやると、奇妙な形の建物が視線に飛び込んでくる。昨年2月から工事が始まったこの建物だが、工事が進むにつれ次々と用途が変わった。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は6日、「マンション建設現場に出て作戦と指揮を覇気ありげに行う平安北道人民委員会のイルクンたち」といういうキャプションを付けた2枚の画像を公開した。

1枚は建設中の建物の近影、もう1枚は「マンション建設戦闘場」「新義州26−8、9、10号棟マンション全景図」と書かれたマンションの完成予想図を背にして、イルクン(幹部)たちが図面と建物を見比べている構図のものだ。

このマンションは当初、ギャンブル好きの中国人客を当て込んだ30階建てのカジノホテルとして建設が始まった。ところが、中国政府からの工事が中断してしまった。高官が多額の公金を横領してカジノにつぎ込むなど、ギャンブル絡みのトラブルが多発している中国の立場からすると、目と鼻の先にカジノを建設するなどとんでもないことと、激しく抗議したからだ。

その後、通常のホテルを建設するとして工事が再開されたが、工事が進むに連れ、その奇妙な丸い建物の輪郭がはっきりするようになった。

北朝鮮内部のデイリーNK情報筋は建設関係者の話として、金日成主席を象徴する「太陽」をかたどった建物だと伝えた。当初の計画通り進んでいたとすれば、神聖なる最高指導者の名前をつけたカジノホテルが建設される予定だったということだ。


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