「レーダー照射」問題どころじゃない…韓国軍「深刻な穴」がまた露呈

「レーダー照射」問題どころじゃない…韓国軍「深刻な穴」がまた露呈
2018年6月14日、NSC全体会議で発言する文在寅氏(韓国大統領府提供)

北朝鮮の漁船1隻が「東海(日本海)北方限界線」を越えて約150キロも南下したのに、韓国軍と海上警察がこれを捕捉できていなかったことが明らかになり、韓国国内で海上警戒態勢の「穴」が問題になっている。

北方限界線(NLL)とは、朝鮮戦争休戦後の1953年8月30日に、朝鮮半島上の軍事境界線を延長する形で海上に定められた境界線。韓国では西側の黄海上の境界線は「西海北方限界線」、東側の日本海上の境界線は「東海北方限界線」と呼ばれている。

昨年12月に発生した「レーダー照射」問題で海上自衛隊とつばぜり合いを繰り広げてきた韓国軍だが、同国内ではむしろ、国防行政のずさんさが問題視されてきた側面もある。今回の件でまたもや、そうした実態が明らかになった形だ。

韓国メディアの報道によれば、漁民4人が乗った北朝鮮の漁船が15日の午前6時50分ごろ、江原道(カンウォンド)三陟(サムチョク)港の近海で操業中だった韓国の漁船に発見された。北朝鮮漁船は操業中の機関故障で、東海NLL以南まで漂流したという。軍と海上警察、国家情報院などで構成された政府合同審問団が、三陟港に曳航された漁民からの聞き取り調査を行っている。

韓国では、陸軍が東海岸一帯で沿岸部の監視網を運用しており、海軍艦艇や海洋警察の警備艇が北朝鮮に対する海上哨戒を行っている。東海NLLと三陟港の間には、襄陽(ヤンヤン)空港や主要港などの重要インフラがあり、また海軍第1艦隊司令部、空軍江陵(カンヌン)基地などの軍事施設がある。


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