北朝鮮「薬草ビジネス」を危機に追いやる風評被害

北朝鮮「薬草ビジネス」を危機に追いやる風評被害
妙香山医療器具工場を視察する金正恩氏(2018年8月21日付朝鮮中央通信)

北朝鮮北部の両江道(リャンガンド)。中国との国境を流れる鴨緑江に面した地域を除いてほとんどが2000メートル級の山に囲まれた高原地帯で、平均高度は1339メートルにもなる。

気候的に稲作ができないこの地域の人々は昔から、エンバク、アワ、キビ、ジャガイモなどの雑穀と川魚を糧にして生き抜いてきた。そんな貧しい両江道の人々にとっての手頃な収入源のひとつが、山に自生している薬草だ。

旬を迎えた両江道の山々には、多くの人が薬草取りに詰めかけていると現地のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

この時期の市場には、リンドウ(漢方薬の竜肝)、カタヒバ、ミシマサイコ(柴胡)、オケラ(白朮)、タチセンニンソウ(扁桃炎の薬)などが市場で売られ、ワゴンがいっぱいになっても数日でなくなるほどの売れ行きだという。薬草を必要としている医療機関や貿易会社が、不足分を市場で買い付けるからだ。また、市民も消炎鎮痛剤としてこのような薬草を買い求めている。

貿易会社は、中国からの注文に応じて住民に薬草を集めるように呼びかけている。リンドウは春物や夏物が効能が強いと言われていることもあり、多くの人が山に登る。

「谷の多い両江道で自生する薬草は効能が強いと言われ、近隣の地方からも薬草取りにやって来る」(情報筋)

中でも密輸用として最も高値で取引されるのがイワベンケイという薬草だ。1週間集めて売りに出せば小麦粉数十キロ分になるため、多くの人が山の中でも寝泊まりしてイワベンケイ取りに励む。


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