北朝鮮が国民に「ソーラーパネル」を猛プッシュする理由

北朝鮮が国民に「ソーラーパネル」を猛プッシュする理由
道端でもソーラーパネルが売られている(昨年10月、平安南道順川で撮影:デイリーNK)

北朝鮮国民は長年、電力難に苦しめられてきた。電力施設はボロボロ。未だに日本の統治時代のものを使っている施設も少なくないと言われている。

例えば北朝鮮最大の水豊(スプン)ダムは、満州国政府や朝鮮窒素(現チッソ)により設立された鴨緑江水力発電会社が多額の予算を投入し、鴨緑江に建設した巨大な水力発電所だ。しかし施設の老朽化が著しく、充分な発電ができないと言われている。

修理をしようにも、国際社会の制裁で外貨不足に陥り、部品調達もままならない。そこで北朝鮮政府は、以前にも増してソーラーパネルの普及に力を入れている。

平壌のデイリーNK内部情報筋によると、最近、「電気が足りないのでソーラー発電で問題を自主的に解決せよ」というテーマの政治講演会が行われた。

これは、一連のソーラーパネル普及キャンペーンに沿ったものと思われる。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は先月25日、「様々なエネルギー源を積極的に利用し、切迫する電力問題の解決に貢献しよう」とする記事を掲載した。記事では「複数の道(どう)で自分たちの地方の特性に合った電力生産基地を建て、すでに建設された中小型水力発電所が電力生産を正常化し、地方工業部門の電力を自主的に保証しなければなりません」という金正恩党委員長の言葉に触れた上で、各地で電力を自力更生している様子を紹介した。

北朝鮮国民ももはや、国が電力を供給してくれることにあまり期待しておらず、自主的に電気を確保しようとしている。


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