北朝鮮国営の朝鮮中央通信は18日、肩書のない個人名の論評を通じ、南北対話に長く関わってきた韓国の古参議員の発言を非難した。

野党・民主平和党から分派した議員グループ「変化と希望の代案政治連帯」所属の朴智元(パク・チウォン)議員は16日、自身のSNSを通じ、北朝鮮が東海岸の通川(トンチョン)から短距離弾道ミサイルを発射したことを巡り「(対北支援に尽力した現代グループの)故鄭周永(チョン・ジュヨン)名誉会長の故郷で北朝鮮がミサイルを2回発射したのは最小限の襟度から外れたこと」などと非難した。

これに対して論評は「6・15時代に平壌を訪問して、口に乗せるにも哀れなほどこびを売っていたこの芝居屋が、われわれとの縁故関係を自慢の種に、政治的資産に利用していた時がいつのことか、今になっては忘恩背徳のたわごとを並べ立てている」と反発。「二度とわれわれとの関係をむやみに言いふらしてはならない」と強調した。

朴智元氏は2000年4月、金大中政権(当時)の文化観光相として北朝鮮高官と会談し、初の南北首脳会談の開催に合意。同年6月、金大中大統領の平壌訪問に随行した。北朝鮮メディアが、対話歴の長い韓国の政治家を名指しで非難するのは異例。