農民も借金取りも途方に暮れる北朝鮮の農村の冬

農民も借金取りも途方に暮れる北朝鮮の農村の冬
軍傘下の農場を現地視察した金正恩氏(2019年10月9日付朝鮮中央通信より)

北朝鮮の刑法は、カネを貸して利子を取る行為を禁じている。

第113条(高利貸罪) 高利貸行為を常習的に行った者は1年以下の労働鍛錬刑に処す。前項の罪状の重い場合は3年以下の労働教化刑に処す。

しかし、現実は全く異なる。北朝鮮の市場経済を主導するトンジュ(金主、進行富裕層)はの多くはその名の通り、ヤミ金業で財産を築いた。北朝鮮の経済は、もはや彼ら抜きでは回らなくなっている。

そんなヤミ金がはびこる状況は農村とて同じだ。多くの農民は、春に借金をして農機具や種を買い込み、秋の収穫後に穀物で借金を返すのだ。農民個人だけではなく、農場そのものも同様の状況に追い込まれている。

東海岸、咸鏡北道(ハムギョンブクト)清津(チョンジン)の郊外にある多くの協同農場は、国から支給される物資だけでは足りないため、トンジュからカネを借りて種、ビニール幕、農薬、農機具の燃料などを市場で購入する。

現地のデイリーNK内部情報筋によると、農場にカネを貸したトンジュは、収穫後に借金の取り立てに農業の作業班長、作業班の統計員の家を訪ねるが、「返せない」と言われることが増えたというのだ。

あるトンジュは、市郊外の青岩(チョンアム)区域の農場の作業班に、1人あたり50万北朝鮮ウォン(約6000円)を貸し付けたが、元金はおろか、利子すら受け取れずにいるというのだ。

「作業班の複数の人にカネを貸したが、いずれも手元に穀物がないというのでほとんど返してもらえていない。毎日のように作業班長と統計員の家を訪ねて『約束を守れ』と叫んでいる」(情報筋)


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