北朝鮮国営の朝鮮中央通信は24日に配信した論評で、日本が「潜水艦狩り軍艦」によって地域社会の懸念をさらに増幅させていると指摘した。

「潜水艦狩り軍艦」とは、他国の潜水艦などの音響情報を収集する海上自衛隊の音響測定艦「あき」を指すとみられる。

今年1月15日に進水式が行われた。

同通信は、「アジア太平洋地域で米国に次ぐ海上武力を保有した日本は、今も相変わらず周辺の脅威にかこつけて制海権の強化に拍車をかけている」と指摘した。

また、「新しく進水した『潜水艦狩り軍艦』が収集した資料を米国が構築した海底監視網に提供し、中国と領有権紛争のある水域に近い基地に配備されるという見通しは、地域社会の懸念をさらに増幅させている」と述べた。

さらに、「こんにち、島国でしばしば響き出る『中国の潜在的脅威』論は耳障りに聞こえていた『北朝鮮脅威』説に続いて、自国の軍事力増強を弁護する決まり文句になっている状況である」と主張した。

そのうえで、「『日中関係の新しい時代、新しい発展』を宣伝する日本の虚偽性、二面性を再び浮き彫りにしている」と強調した。