北朝鮮軍、コロナ対策で警告通り違反者を射殺

北朝鮮軍、コロナ対策で警告通り違反者を射殺
中朝国境を警備する北朝鮮兵士
       

北朝鮮の社会安全省(警察庁)は先月、国境地帯の住民に対して、国境沿いに許可なく接近すれば、接近すれば人も動物も無条件で銃撃するとの布告を出した。これは、脱北して中国で暮らしていた北朝鮮人の女性が、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた後で、北朝鮮に密かに戻っていた事件を受けてのことだ。

この布告が実行に移された。国境地帯で銃撃が行われ、死者が発生したと両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

事件が起きたのは、中国との国境を流れる豆満江に接した両江道の大紅湍(テホンダン)郡だ。今月14日の夜11時ごろ、国境地帯にいた男性2人が銃撃され、1人がその場で死亡し、もう1人は左の太ももが銃弾を貫通し重傷を負った。

射殺されたのは、現地に住む30代の男性A。一人残された父親の世話をしつつ、密輸で生計を立ていたが、コロナによる国境警備の強化で収入が激減してしまった。

さらなる国境警備の強化と、国境警備隊の地元との癒着を監視するため、当局は、暴風軍団として知られる特殊部隊、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)第11軍団の兵士3000人を送り込んだが、そこにはAがよく知る人物がいた。

Aもかつて暴風軍団に2年間務めていたが、病気により除隊となっていた。国境地帯に派遣された兵員3000人の中にかつての同僚で、今は副分隊長を務めるBがいたのだった。久々の再会となった2人は早速意気投合し、トゥルチュク(クロマメノキの実)を密輸することにした。


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