
「糖質はがんのえさ」──9月に妻で女優・川島なお美さん(享年54)を胆管がんで亡くしたばかりのパティシエ・鎧塚俊彦氏(50)の発言である。
「Toshi Yoroizuka」のブランドで人気の鎧塚氏は10月27日、東京都内で行われた不二製油「おいしい健康 共創フォーラム」に出席。ロカボ(低糖質)スイーツのプレゼンテーションを行った。鎧塚氏は現在、北里研究所病院の教えを基に、低糖質スイーツにも力を入れている。
「日本は低糖質の分野で遅れている」海外修行の経験を積むため、鎧塚氏は20年ほど前、オーストリア・ウィーン郊外にあるバックハウスアンナミューレに勤務していた。当時、ウィーンは街のどのお店でも低糖質スイーツがあったとのこと。鎧塚氏は「日本もスイーツのレベルは世界トップクラスにあるが、低糖質の分野はまだ遅れている」と指摘した。
さらに、自身の左目がほとんど見えにくくなった病気や、なお美さんががんになったことから、健康維持の大切さを意識するようになった件を話した。極端な制限など短期的な健康維持はダメとし、長期的な視点を踏まえて「ムリせず美味しいものを食べて楽しんで生きる」ことを訴えた。
そんな鎧塚氏のプレゼンテーションの中で、一番注目を浴びたのは、この一言だった。
「糖質はガンのえさなんです」
これを各メディアが見出しにして報じたところ、一部からはこんな声が聞こえた。
「菓子職人がそれを言うの!?」
「パティシエが糖質は危険と言うのも……」