長谷川豊の”いつもの炎上”を芸としてどう咀嚼するか|やまもといちろうコラム

 やむを得ず、自己負担比率を上ざるを得なくなることは議論としてあり得ても、特定の病気の人、今回であれば人工透析の人を選択的に死ねと言ってしまうと、次々と死なせるべき病気が増えていくことになるわけです。それも、なぜその病気の人が死ななければならないかを勘案したとき、かかる医療費が高いということ以外の根拠が特にないので、難病であるほど、治療にお金がかかるほど、長谷川豊さんに「死ね」と言われることでしょう。

■社会保障改革の本来の姿

 医療費全体で言うならば、おおざっぱにいって75歳以上の後期高齢者が医療費の半分以上を現在で費消しています。そういう後期高齢者に年250万人がひしめく団塊の世代が突入する2024年以降は、医療費を抑制しないと社会保障が大変なことになるのは分かっています。もしも、長谷川豊流の「自堕落な人工透析患者は死ね」がまかり通るのであれば、今後膨大な医療費のかかる団塊の世代もみんな死ねという議論になりかねません。

 なぜ後期高齢者に医療費がかかるかというと、人間必ず遺伝や生活習慣に課題があって、どんなに本人が健康に気を付けていてもどこかしら具合が悪くなって、よほど運が良くないと本来は「何の病気もせずに老衰で眠るように死ぬ」なんてことはあり得ないわけです。怖ろしいし悲しいことだけど、ほとんどの人間は遺伝的にどこか不完全で、年を取るごとに生物は壊れるようにできている。それは、平均寿命が30代だったころは、そういう「遺伝子の完全性について試す」ほどの長寿が少なかったから、知られていなかっただけでしょう。


この記事の画像

「長谷川豊の”いつもの炎上”を芸としてどう咀嚼するか|やまもといちろうコラム」の画像1 「長谷川豊の”いつもの炎上”を芸としてどう咀嚼するか|やまもといちろうコラム」の画像2

当時の記事を読む

デイリーニュースオンラインの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

もっと読む

国内ニュースランキング

国内ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2016年9月24日の社会記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。