激安モデルで液晶テレビ復活狙う「ソニーショック」の波紋

「昨年、北米市場を荒らしたのはヴィジオ。今年の液晶テレビ商戦の“台風の目”は、ソニーだ」(電機メーカー幹部)

 ここ数年でシェアを急拡大したデザイン専業の米ヴィジオに変わって、この5月半ばから、ソニーが北米市場で、大激安セールを展開している。

 米小売りチェーンのウォルマート・ストアーズでは、ソニー製の32型の新製品「ブラビア」が、なんと686ドル(約7万4000円)で販売されている。昨秋に発売された、ほぼ同一規格のソニーの新製品は899ドル(約9万7000円)。実質的には、200ドル以上(24%)の値下げに踏み切ったのだ。

 ソニーといえば、世界的にブランド力が高いことで知られる。にもかかわらず、率先して安売り攻勢を仕掛けるのは、なぜか。

 それは、「大画面を中心としたプレミアム価格帯だけではなく、中・小型の普及価格帯までカバーして、世界一のテレビメーカーとなるため」(ソニー幹部)である。世界の薄型テレビ市場のシェア(金額ベース)で見ると、2位のソニー(13.9%)は、首位の韓国サムスン電子(19.0%)に大きく水をあけられている。

 しかも、「ブラビア」発売から5年目にして、いまだソニーのテレビ事業は730億円の営業赤字に陥っている。

 そこで、台湾で組み立て加工した廉価モデルを北米市場へ投入、大量に売りさばき、規模のメリットを追求しているのだ。そうすることで、「ソニー復活の“証し”と位置づけるテレビ事業の黒字化を、なんとしても今期に達成する」(ソニー幹部)と、鼻息は荒い。

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