ダイエー、9月末の融資借り換えに目処も まだまだ厳しい“台所事情”

 ダイエーは、9月末にシンジケートローン(複数金融機関による協調融資)の返済期限を迎える。

 5月に丸紅副社長からダイエー社長に転じた桑原道夫社長にとって、このシンジケートローンの借換えが、ダイエーでの初の大仕事となる。663億円の借り換えには目処がつき、9月30日に同額が実行される予定だ。

 融資団は、三井住友銀行が幹事で、三菱東京UFJ銀行、住友信託銀行、みずほコーポレート銀行、新生銀行など全8行。融資団の顔ぶれは、1~2行入れ替わる程度で、ほとんど変わらない。金利4%という条件も同じだ。

 ダイエーは、これまで借入金返済を優先してきたため、店舗改装にまで資金が回っておらず、競争力の低下を招いていた。5月に公表した中期経営計画では、2010年度からは、これまで怠ってきた店舗改装に投資を振り向けると強調している。

 改装費用は、シンジケートローンの要件緩和で捻り出す算段だ。

 前回の借り入れ要件は厳しく、年間170億円弱ずつを返済に充て、1120億円あった総額を3年間で663億円にまで圧縮してきた。今回はこの要件が緩和され、年間返済額は70億円程度に抑えられる模様だ。差額の100億円のキャッシュフローを店舗の改装投資に充てるようだ。

 借り換えに目処がついたとはいえ、「東証一部上場の大手企業なら金利1%くらいで融資を受けられる」(銀行関係者)という昨今、信用力のないダイエーは、相変わらず4%という高い金利を払わなければならない。借り換えで金額を上積みすることもできず、今の状態では資本市場からの調達もままならない。借入れの返済差額で、店舗改装を賄わなければならないダイエーの台所事情は、まだまだ厳しいといえそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 須賀彩子)

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